ここから本文です

【SB】19歳・海人が世界王者破る大番狂わせで狙っていた技

7/12(水) 19:52配信

イーファイト

 6月16日(金)東京・後楽園ホールにて開催されたシュートボクシング(以下SB)『SHOOT BOXING 2017 act.3』のメインイベントで、格闘技ファンをあっと驚かせる結末を演じた海人(19=TEAM F.O.D)。

【フォト】勝負を決した海人の縦ヒジが当たる瞬間

 これまでSBのエースとして君臨し、SB世界スーパーライト級王者である鈴木博昭(32=ストライキングジムAres)に、1R2分18秒でTKO勝ちしたのである。

 この試合をイーファイトが6月度「ゴールドジムプレゼンツ格闘技月間ベストバウト」に選び、海人に試合の勝因をインタビューした。

 対戦相手の鈴木は37勝(11KO)8敗1分の戦績を持ち、若手時代の2009年9月以来、日本人相手には無敗を誇る。対する海人は約半分の17勝(5KO)3敗1無効試合の戦績。タイトル獲得歴は若手だけのトーナメントで優勝したのみ。次世代エース候補として期待される存在ではあるが、鈴木と戦うにはまだ早いのではないか、というのが関係者の見方であった。

 しかも、直前になってルールがヒジ打ちありのルールに変更となった。鈴木はキックボクシングのビッグイベント『KNOCK OUT』参戦を目指してヒジ打ちを強化し、4月大会では普段からヒジ打ちありのキックボクシングで試合をしているWBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者・山口裕人をヒジでKOしていた。

 それに対して、海人はヒジ打ちありの試合は今回が初めて。練習もほとんどしたことがなかったという。なおさら不利な要素が増えたわけだが、海人は「ヒジありと決まった瞬間に縦ヒジで行こうと決めていました」という。

「鈴木さんは相手が攻撃してきた時に、両腕ブロックを固めて亀のような状態になることが多い印象だったんです。パンチではガードが固いので当たらない。ガードの隙間から当てていくには縦ヒジが入りやすいと思ったんです」

 その作戦が見事に的中した。1R、鈴木がガードを固めながら前蹴り、左ミドルをテンポよく当てるのに対し、海人はスピードある右ミドル、右ストレートを返していく。鈴木の前蹴りを受け流した海人は一気に踏み込んで右の縦ヒジ一閃。

 ヒジがガードの隙間から入り、額をカットされた鈴木にドクターチェックが入る。これで終了かと思われたが、再開すると鈴木は組み付いて逆転の投げ技狙い。しかし、海人は踏ん張って投げさせない。再び鈴木の流血がひどくなったところでドクターストップ。海人が鈴木を破る大金星を上げ、劇的な世代交代に場内は大いに沸いた。

 今後の海人は「パンチも蹴りも強化しているので、これからどんどん倒していくような攻撃が出来上がってきています。ほかの外国人も日本人も全員倒していかないとほんまもんのエースにはなれないと自分では思っています。もちろん来年のS-cup(世界トーナメント)も狙って行きたい」と、誰もが認めるSBのエースを目指すと意気込んでいる。

 なお、2017年6月は名勝負が目白押しだった。ダウンの応酬となった11日・REBELSの水落洋祐vs中村広輝、同じくダウンの応酬となった17日・KNOCK OUTの勝次vs不可思、同興行で両者合計5度のダウンがあった小笠原瑛作vsワンチャローン、18日・K-1の外国人同士の激闘となったウェイ・ルイvsゴンナパーと、キックボクシング系の名勝負が連発でそれぞれ6月のベストバウトの候補に挙がった。

最終更新:7/12(水) 19:52
イーファイト