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南北対話の糸口つかめず=文大統領就任から2カ月―韓国

7/12(水) 7:06配信

時事通信

 【ソウル時事】韓国の文在寅大統領が5月に就任してから10日で2カ月。

 文大統領は北朝鮮に対し、再三、核・ミサイルによる挑発をやめるよう求め、対話を呼び掛けている。しかし北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表するなど核・ミサイル開発を継続。対話に応じる姿勢はまったく見せておらず、糸口はつかめていない。

 「北朝鮮の崩壊を望んでいない。いかなる形の吸収統一も推進しない」。文大統領は6日、訪問先のベルリンで演説し、北朝鮮との「共存共栄」の方針を打ち出した。金正恩朝鮮労働党委員長を頂点とする北朝鮮の現体制の存続を確約することで、対話に引き出そうという狙いがある。

 文大統領はこの中で、北朝鮮のICBM試射を批判する一方、南北間の緊張緩和策として、離散家族の再会行事や軍事境界線付近での敵対行為中止、来年2月の平昌冬季五輪への北朝鮮の参加を提案。さらに、「正しい条件が整えば、いつでもどこでも金委員長と会う用意がある」と述べ、南北首脳会談に臨む意向を表明した。

 20カ国・地域(G20)首脳会議出席を終えて帰国した文大統領は11日、閣議を開き、「ベルリンで朝鮮半島の平和構想を明らかにしたことは大きな意味があった」と演説の意義を強調。「北朝鮮が選択する道もほかにないとみている」と述べ、前向きな反応への期待感をにじませた。

 これに対し、11日付の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は「ICBMまで保有したわれわれには、恐れるものはない」と断言。「米国と南朝鮮(韓国)がわが国の自衛的措置に引き続き言い掛かりをつけるのなら、悲惨な運命から免れることはできない」と威嚇した。別の論評では「南朝鮮当局がわれわれと対座する考えがあるなら、相手を敵視する対決騒動をまずやめなければならず、そうでなければ『対話』を唱えても通じない」と一蹴した。

 文政権は、8月にフィリピンで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議などで北朝鮮側との接触を試みるとみられるが、対話への道は容易ではなさそうだ。 

最終更新:7/12(水) 9:06
時事通信