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利回り15%の商品も「デパート友の会積立」の魅力とは

7/12(水) 17:40配信

ZUU online

「デパート友の会」というものをご存知だろうか? デパート離れの進む昨今、この言葉に耳慣れない人もいるかもしれない。

「デパート友の会」とは、各デパートが提供する積立制度のことを指すことが多く、一般的には、毎月一定額を積み立てると1年後の満期時には、12カ月分の積立額に1カ月分がプラスされた額面の商品券やプリペイドカードなどを受け取れる、というシステムになっている。

「デパート通いが趣味のマダムが利用する……」というイメージを持つかもしれないが、複利計算で最大15%という「高金利商品」として、最近では男性の人気も集めている。

■利回り15%の高金利商品としての一面も

三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井共通の「エムアイ友の会」を例に仕組みを説明しよう。

「エムアイ友の会」での月々の積立金額は5000円~5万円まで、期間は6カ月間か1年間となっている。金額と期間の異なる全6パターンから最初にコースを選ぶのだが、月々1万円を積み立てた場合、1年間で合計12万円の支払いとなり、受け取れる商品券や商品カードは、1カ月分の積立金1万円がプラスされ13万円分となる(6カ月コースの場合、月々5000円、計3万円の積立金に2000円のボーナスが付く形となる)。

これを利回りに換算すると、13万÷12万=1.083%で年間8.3%の金利。月々の積立金額に金利がつくので、複利では約15%分の金利がつく計算だ。これは、銀行の定期預金などと比べると大変おトクな「高金利商品」ということになる。

また、定期預金など多くの預金商品と違い非課税というのも魅力的だ。たとえば、年間0.025%の金利の1年もの定期預金に100万円を預けた場合、250円の利息がつくが、そこから税金として20%が引かれて200円となる(2037年末までの約20年は復興特別所得税も上乗せされるため、税率は20.315%となる)。

100万円預けてわずか200円とはさびしい話だが、デパート友の会の積立なら預金ではないので税金は引かれない。しかも金利は15%である。

■押さえておきたい「友の会」のデメリット

ここで、「デパート友の会積立」のデメリットについても触れておかなければならないだろう。

これまでの説明でわかったと思うが、この種の積立の最大のデメリットは、入手した商品券やプリペイドカードのポイントを、積み立てたデパートでしか使えないということだ。そこで、この仕組みを有効活用するなら、そのデパートをよく利用しているということが大前提となる。

商品券で受け取る場合、使い切れない分を金券ショップに転売するという方法もあるが、買取金額次第ではかえってマイナスになってしまうので、やはり、全額をデパートで利用することを前提にしたほうがいいだろう。

その場合、たとえば、事前に買いたいものを決めておくとよい。男性であれば、憧れのブランドの靴や洋服、テーラーメイド紳士服や高級時計などはどうだろう? 欲しい商品を事前に決めておき、それに合わせて積み立てていけば、1年後には約8%オフで入手できることになる。つまり、65万円の時計なら60万円で買えるわけだ。

もう1つ、触れておかなければならないデメリットは、銀行預金とは違って、元本保証がないこと。さらに、商品券・プリペイドカードの紛失・盗難時の保証がないことだ。プリペイドカードの場合、紛失の場合なら再発行できることもあるが、盗難され他者にショッピングで利用されてしまった後ならその分は補償されない。また、商品券の紛失や盗難の場合でも再発行はされない。

つまり、万が一、積み立てていたデパートが倒産してしまった場合、積立金が1円も戻ってこない可能性だってあるのだ。大手デパートを選べばそんなことはそうそうないはずだが、念のため入会前に経営状況を知っておいたほうがいいだろう。

倒産しなくても、近隣の店舗が閉店してしまうこともある。東京や大阪なら問題はないだろうが、地方都市住まいの人はここも注意したいポイントだ。

■「友の会」の会員優待も有効活用したい

もう1つ、高島屋の友の会「タカシマヤ友の会」についても紹介しておこう。これは、月々5000円~5万円の積立金を12カ月積み立てると満期時の1カ月分がボーナスとしてプラスされ、プリペイドカードにチャージされるという仕組みである。ここは、さきほどの「エムアイ友の会」と同じだ。

違う点は6カ月コースがないということだが、その代わりに「5000円観劇コース」というものがある。これは、ボーナス分がつかない代わりに、満期後に観劇に招待されるというもので(一部負担金あり)、観劇ファンには嬉しいコースとなっている。

こういった「デパート友の会」には、さまざまな会員優待がついてくるという点にも触れておこう。多くは、レストラン・ホテル・美術館の割引、お歳暮やお中元の割引(5%、10%など)、会員限定のセール、デパート主催のイベントが無料になる……といった優待が用意され、会報誌などでその内容を確認できる。

「エムアイ友の会」の場合、ホテル・レストランなど800店舗以上の提携施設で優待サービスを受けられるほか、会員限定イベントなどの特典がある。また、「タカシマヤ友の会」でも同様に、ホテル・レストランなど提携施設で優待サービスを受けられたり、高島屋各店の文化催しが無料になったりするほか、お中元・お歳暮期に5%の優待券がプレゼントされるという特典もある。

「デパートでのショッピングは高くつく」と考える人も多いと思うが、ここで紹介した「デパート友の会積立」の積立ボーナスや優待を上手に活用すれば、リーズナブルなショッピングができるはずだ。また、デパートでのショッピングはそれ自体がある種の文化体験でもある。普段はネットでしかショッピングしないという人も、これを機会にデパートの良さへ目を向けてみてはどうだろうか?(ZUU online編集部)

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最終更新:7/12(水) 17:40
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