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4安打3打点の大活躍 阪神上本のしぶとさ“ヘビ”のごとし

7/12(水) 11:52配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 阪神の上本(31)は実にしぶとい選手だ。

 11日の中日戦で三回に勝ち越しの本塁打を放つなど4安打3打点で勝利に貢献。「僕だけじゃなくチーム全員がつなぐ気持ちでいった結果」とあくまで謙虚だった。

 打率.298、5本塁打、22打点で二塁レギュラーに定着する上本は開幕前、激しいポジション争いを制した。助っ人のキャンベル、新人の糸原、2年目の板山、北條に遊撃を追われた鳥谷、外野から再コンバートの大和までもが参戦する中、オープン戦で打率.350をマークし、開幕スタメンを勝ち取った。

 08年のドラフト3位で入団して9年。これまで幾多の荒波を乗り越えてきた。和田前監督が就任した12年は二塁定着が期待されるも、オープン戦で左ひじを故障。シーズン終盤に1番に固定されたが、同年オフにメジャー帰りの二塁手・西岡が加入。13年は控えに追いやられた。選手会長に就任した14年、西岡の故障で自己最多の131試合に出場。しかし、レギュラーを掴んだ直後の翌15年8月、守備の際に再び故障。金本監督が就任した16年は西岡、大和との二塁争いに敗れると、6月には腰痛でリタイア。45試合出場にとどまり、オフには自ら志願して背番号を「4」から「00」に変更していた。

 小柄ながら足があり、パンチ力もある上本だが、守備が抜群にうまいわけではなく、ケガも多い。よほどの成績を残さない限り、レギュラーは安泰とはいえない。球宴明けには二軍調整中の西岡が一軍に復帰予定。この日は体調を考慮され、六回から糸原と交代した。ウカウカしていたら二塁を奪われかねないと感じていることだろう。

 普段からマスコミに余計なことはしゃべらず、ヒーローになってもお立ち台に立たない日は無言も珍しくない。取材対応までマネろとはいわないが、伸び悩む若手は上本の根性を見習うべきだ。