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【九州豪雨】JR、橋梁や路線など97カ所被害 「ゆふいんの森」は迂回運行

7/12(水) 7:55配信

産経新聞

 JR九州は11日、九州北部を襲った豪雨によって、橋梁(きょうりょう)や路線など97カ所が、被害を受けたと発表した。特に日田彦山線や久大線の被害が著しく、観光列車「ゆふいんの森」を迂回(うかい)させ、バスによる代行輸送も行う。JR九州は、早期復旧に全力を挙げるが、一部区間は復旧時期が見通せない。 (九州総局 高瀬真由子)

 主な被害は日田彦山線で51カ所、久大線が11カ所、豊肥線が15カ所など。川にかかる橋梁の流出や、駅構内やトンネルへの土砂流入などが確認された。このため日田彦山線の添田-夜明(29・2キロ)、久大線のうきは-日田(17・6キロ)で運転を見合わせている。

 JR九州によると、日田彦山線の添田-夜明と、久大線のうち光岡-日田(2・4キロ)は復旧の見通しが立っていない。

 特に、久大線で大分県日田市の花月川に架かっていた橋(約80メートル)の復旧は、長い時間がかかるとみている。過去の例でみると、同規模の橋を架けるのに、3年を要したという。

 今月9日、石井啓一国土交通相が現地を視察した際、青柳俊彦社長は早期復旧へ国の支援を要請した。

 橋は昭和9年に架けられた。過去2度の補強工事が施され、2年に1度の点検でも問題はなかった。今回、川の水量が想定を上回る量だったとみられる。

 JR九州施設部長の西川佳祐氏は「早く復旧させることが、地域のみなさんにとって重要だ。(工期を)短縮できるよう、関係機関と協議したい」と述べた。

 久大線は、九州西部から温泉郷・由布院に向かう。筑後川沿いの風景も美しく、このルートを通る特急「ゆふいんの森」は、JR九州の人気列車だ。豪雨以降は運休し、約1万4千人のキャンセルが発生した。

 JR九州は15日に「ゆふいんの森」の運転を再開する。久大線は通らず、小倉、大分経由で博多-由布院間を運行する。臨時運行は31日まで続け、その後は利用状況を踏まえて、検討する。

 車両検査で運休中の豪華寝台列車「ななつ星in九州」も、久大線からの迂回を検討している。

 JR九州では、昨年の熊本地震のため豊肥線も一部不通が続く。運輸部長の福永嘉之氏は「九州を横断する部分が絶たれた。重く受け止めている」と語った。

最終更新:7/12(水) 7:55
産経新聞