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AIで大腸ポリープを判別「医師の技術格差なくしたい」

7/12(水) 11:02配信

朝日新聞デジタル

 国立がん研究センターとNECは10日、大腸の内視鏡検査中にポリープを判別するシステムを開発したと発表した。人工知能(AI)を使い、がんになる前のポリープや早期がんをみつけることができた。2019年度に臨床試験を始める予定だ。

【写真】AIが見つけた3ミリの病変(円内)=国立がん研究センター提供

 開発したシステムは、NECが研究していたAIを使った顔認証の技術を活用。大腸の内部の画像が映し出されると、瞬時にポリープなどを検知し、モニターに該当部位を丸印で表示し、音で知らせてくれる。

 このシステムに約5千例の画像を解析させたところ、ポリープや早期がんの病変について98%見分けることができた。直径2ミリのポリープや、周囲の粘膜と色が似ていて見つけにくいものも判定できたという。

 国立がん研究センター中央病院内視鏡科の山田真善(まさよし)医師によると、海外では約180人が内視鏡検査を受け、ポリープの24%が見逃されたとの報告があるという。山田さんは「内視鏡検査は医師の技術格差がある。このシステムで格差をなくしたい」と話す。

 14年に大腸がんで死亡した人は全国で約4万8500人。がんの部位別の死亡原因でみると、大腸がんは男性で3位、女性で1位だった。(南宏美)

朝日新聞社