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<新装・御園座>甘味復活! 名物アイス最中&芋きんつば

7/12(水) 13:46配信

毎日新聞

 名古屋市中区栄の御園座旧劇場で来場者たちに愛された甘味、アイス最中(もなか)と芋きんつばが、来年4月に開業する新劇場の売店にもお目見えする。舞台の幕あいの名物甘味を楽しみにしていた御園座ファンも多く、新劇場オープンと合わせて「待ってました」の掛け声が大向こうから飛んできそうだ。【尾崎稔裕】

 二つの名物甘味は、御園座100周年で旧劇場がリニューアルされた頃から、建て替えのため2013年3月に閉館するまでロビーで販売された。

 旧劇場の客席は飲食禁止だったため、ロビーなどで和服姿の女性たちが、壁を向いたりして遠慮がちに立ち食いする光景も御園座名物だった。新劇場は客席での幕あいの飲食が認められるため、来場者も座って味わうことができそう。

 アイス最中の製造販売元は「手作りアイスクリーム工房ぷらんぼん」(名古屋市東区)。ジェラート風のやわらかいアイスクリームを手焼き最中の皮2枚で挟んだもの。バニラ、抹茶、小倉の3種類で旧劇場では1個300円で販売された。同社によると、旧劇場時代は来場者の約2割が購入するほどで、ロビーの売り場に連日、行列ができたという。

 同社の小川勝造社長(74)は「御園座の当時のトップが名物を作ろうと声をかけてくれ、劇場とともに歩んできたアイス最中。再びお客さんに味わってもらえることがうれしくて楽しみで」と声を弾ませる。従来の3種以外に新しいフレーバーを加えるか、包装デザインを一新するか、検討しているという。

 芋きんつばの製造販売元「尾張名古屋長崎堂」(愛知県小牧市)は旧劇場で1997年ごろから、表面を焼いた芋ようかんを1個150円で実演販売した。「歌舞伎や芝居のファンの皆さんからかわいがってもらえた和菓子をもう一度、提供できる喜びでいっぱい」と同社の吉田律男・品質管理部長(68)は話す。「従来のレシピのまま、おなじみの味を再び楽しんでいただけるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 御園座は1896(明治29)年創立。10年ごろから経営不振が顕著になった。経営再建に伴って旧劇場の土地建物を売却し、現地で分譲マンションと一体の40階建てビルを建設中。新劇場はこのビルの中に整備される。客席数は旧劇場より約300席減の1302席となる。

最終更新:7/12(水) 14:06
毎日新聞