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東芝にWDへの情報遮断禁じる暫定命令 米の州上級裁

7/12(水) 13:31配信

朝日新聞デジタル

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却を巡る争いで、協業先の米半導体大手ウエスタンデジタル(WD)による機密情報へのアクセスを東芝が遮断したことに対し、米カリフォルニア州の上級裁判所は11日、東芝に遮断を禁じる暫定的な命令を出した。東芝は命令を不服として控訴する構え。

 東芝は6月、WDが東芝メモリの入札を妨害しているとして、WDと共同生産する四日市工場(三重県四日市市)の情報システムなどへのWDのアクセスを遮断する対抗措置をとった。WDは7月6日、アクセス遮断の差し止めを求めてこの上級裁に提訴した。この提訴は両社とも公表していなかった。

 11日の決定で上級裁は、アクセス遮断によってWD側が「取り返しのつかない損害が生じると示された」と指摘。東芝に対し、28日に予定する審問に向けて遮断の理由をはっきり示すよう求めるとともに、それまでの間はアクセス遮断をやめるよう命じた。

 WDは「我々の主張の正当性を示すものと考えており、決定を歓迎する」とのコメントを出した。東芝は「不服であり、控訴する」としている。

 WDは東芝メモリの売却手続き自体を差し止める仮処分も求めてこの上級裁に提訴しており、同じ裁判官が担当している。(西尾邦明、ニューヨーク=江渕崇)

朝日新聞社