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練習で三振奪う女子部員、スタンド応援 プロ選手が目標

7/12(水) 17:05配信

朝日新聞デジタル

(12日、高校野球神奈川大会 藤沢清流2―1横須賀工)

 神奈川大会1回戦があった12日。藤沢清流のスタンドからは、女子部員2人が試合を見つめた。2年生の近藤実夏(みなつ)さんと1年生の三浦柚恵(ゆえ)さん。2人は中学校の野球部でも先輩後輩の間柄だ。

 「やる気があればできる」。近藤さんが藤沢清流に進学を決めたのは、監督からそう言われたからだ。

 練習は男子と同じメニューをこなす。ついていくのも大変だが、近藤さんは「自分の限界を超えられる」と踏ん張った。「女子だから試合に出してもらえる」と思われるのが嫌で「結果を出せば文句は言われない」と歯を食いしばってきた。そんな姿を見て、三浦さんも同じ高校に進んだ。

 結果もしっかり残してきた。近藤さんは春先は3割を超える打率。守備も男子と遜色なくこなす。三浦さんも176センチの長身から切れのある直球を投げ込み、練習試合では三振も奪う。

 「ひたむきに取り組む2人の姿がチームに大きな刺激とエネルギーを与えています」と山本泰博部長。

 ただ、本当につらいときは「2人で愚痴を言うようにしています」と笑う近藤さん。「私たちの姿を見て、野球部に入る女子部員が増えてくれれば」。三浦さんは「女子のプロ野球チームに入って、130キロを投げたい。そして日本代表に入りたい」と夢を語る。

 練習で人一倍声を出す近藤さん。この日は応援団の副団長を務めた。

 女子は公式戦に出られず、2人は背番号もない。だが、三塁側スタンドから懸命に声援を送った。チームは横須賀工を下し、初戦突破。「このチームで頑張る」。2人は力を込めた。

朝日新聞社