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【巨人】菅野、中4日から中5日で2戦13回0封!攻めのストライク先行でトップ9勝目

7/12(水) 5:03配信

スポーツ報知

◆巨人2―0ヤクルト(11日・東京ドーム)

 エースの夏、菅野の夏だ。巨人は菅野の快投で連勝し、今季初めて3カード連続の勝ち越しを決めた。初回1死一、二塁のピンチを乗り切ると、その後は7回まで二塁すら踏ませない好投。7回5安打無四球無失点で早くも昨季の勝ち星に並ぶ、リーグ単独トップの9勝目を挙げた。打線は2回に無死満塁の好機を潰したが、4回に同じく無死満塁から中井の犠飛で先制。6回は坂本勇が9号ソロ。最後は西村―カミネロのリレーで逃げ切り、4位・中日へ0・5差に迫った。

 残像を有効に使った。一発逆転の場面で菅野がすごみを増した。1―0の6回無死一塁、打席には山田。前の2打席は内角の速い球を中前打にされた。懐を意識する相手に対し、一転して全球外角攻め。最後は141キロカットボールで空振り三振を奪った。続くバレンティンも外角スライダーで三振。「3、4番を三振に取れたのが分岐点だった」と主軸を圧倒した。

 9連戦の先発スクランブルで、中4日で6回無失点に抑えた5日の広島戦から中5日。体調管理に注意し「睡眠の質が大事」とダラダラ寝過ぎないことを心がけ、7、8時間の睡眠を維持。万全の状態で初回から152キロを計測した。早打ちのヤクルトに対し「途中からいい意味で手を抜いた。(返球を)捕ったらすぐ投げるようにした」とテンポ良く無四球。7回まで三塁を踏ませず、2戦13イニング連続無失点と力投した。

 前半戦はチームのことを考え続けた。5月末からの13連敗中は自身も2連続KO。普段は外食でリフレッシュする休前日に「さすがに出られないです」と自宅から出ず、出前を注文。一人で今、何をすべきか考えた。雰囲気は悪くなかったが「逆にそれが良くない気もするんです」と自問自答。投手ミーティングでは強気の投球を呼びかけ、引き締めた。自身の投球も徹底分析。攻める大切さを再確認した。

 「いい投手は最初は真ん中周辺。そこから勝負球になるにつれてだんだんコースが厳しくなっていく。自分の場合は逆だった。入りでコースにいって勝負球が甘くなって打たれていた。打たれることを恐れないことが一番、大切なのかなと」

 その姿勢は女房役の小林にも伝わっている。この日は途中からカーブを織り交ぜ、打者26人中19人が初球ストライク。「誠司が引っ張ってくれた。完封が多いのは誠司の成長だと思います」。今季チーム14度目の完封勝ちは12球団最多。以心伝心のバッテリーの信頼度がまた高まった。

 菅野は先月から、本拠地で流れる登場曲を変更した。選んだのはSHE’Sの「Change」。その名の通り変化するという思いが強調された曲。単なる個人的な気分転換でなく「いい歌詞だなと思って。チーム的に」と借金生活から巻き返す覚悟を込めた。

 リーグ単独トップの9勝。7月に2戦2勝スタートはプロ5年目で初で、暑い夏に勢いが加速している。球宴前の9勝は14年以来2度目。2度の前半戦9勝以上は巨人では99、02年の上原浩治以来だ。由伸監督は「投げる試合は全部勝ってくれると思っている。言うことない」と絶賛した。

 「まだまだ巻き返せる余地はあると信じています」というエースの快投で、今季初の3カード連続勝ち越し。チーム状態は上向きに変わった。(片岡 優帆)

最終更新:7/12(水) 22:40
スポーツ報知

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