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福留130打席ぶり弾!復活の4番が点火 阪神10点爆勝

7/12(水) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 阪神10―1中日(2017年7月11日 倉敷)

 4番のバットから描かれたアーチが倉敷の空にかかった。1―1の3回、上本の左越え5号ソロで勝ち越し、なおも1死一塁。阪神・福留が今季7打数1安打と苦手にしていたジョーダンの直球を振り抜いた。大歓声の中、満員の右翼席に飛び込んだ白球を見届けると、久々の快感をかみしめるように一塁へと走り出した。

 「後ろにつなぐ意識で打席に入り、甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができた。追加点を取ることができて良かった」

 5月27日のDeNA戦以来出場31試合、実に130打席ぶりの一発。本塁打を量産するタイプの4番ではないが、持ち前の強い打球がなかなか出なかった。6月は月間打率・152。四球や打点が付く内野ゴロなどで最低限の仕事はしていたものの、本来の姿でないことは誰の目にも明らかだった。不振の間はバットを変えたり、バスター気味に構える打撃フォームも試した。決して弱音を吐かないベテランも、苦しんでいた。特に長打が出ていなかっただけに、この一発はチームだけでなく自身にとっても値千金となりそうだ。

 中日戦で出たのも何かの縁だ。プロのキャリアをスタートさせた古巣には、今も格別の思いがある。試合後、バスに向かう通路では、同学年で先月に2000安打を達成した中日・荒木とばったり遭遇。若手時代に競い合うように猛練習した間柄で「アイツがいたからこそオレもあれだけできた」と振り返る。そんな荒木から「3年前だったらもっと飛んでいたと思うんですけど?」と記者のように質問され、苦笑いする一コマもあった。

 待望の4番の一発を本人以上に喜び、賛辞を惜しまなかったのが金本監督だった。

 「上本もそうですけど、僕の中では孝介の一発かなと思っています。やっぱりチームにとって大きい。久々にスカッとする本塁打を打ってくれた。もう少し、年齢的にも休み休み出さしてあげたいけど、なかなか現状、そういうわけにはいかず、無理をさせてしまって申し訳ないけどね」

 14安打10得点の猛攻でチームは2連勝。福留が本塁打した試合は今季7戦全勝で不敗神話は続く。逆転Vにはベテランの復調が不可欠。この一撃をきっかけにしたい。(山添 晴治)

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