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激甚災害指定「一刻も早く」=安倍首相、九州豪雨で表明

7/12(水) 16:14配信

時事通信

 安倍晋三首相は12日、大分、福岡両県を訪れ、九州北部集中豪雨の被災現場を視察した。

〔写真特集〕2017年台風・大雨被害~福岡県朝倉市の衛星画像~

 首相は福岡県朝倉市で記者団に対し、被災自治体の財政負担を軽減するため「激甚災害指定を一刻も早く行いたい」と表明。地方交付税の繰り上げ交付を13日に決定して復旧・復興を急ぐ方針も示した。

 激甚災害の指定を受けた自治体は、道路や河川、農地の復旧事業に対する国庫補助率が1~2割程度引き上げられる。首相は「国と自治体が一緒になって最短で作業を進める。自治体が財政面でちゅうちょなく復旧・復興に取り組めるよう全力で支えていく」と強調した。総務省によると、両県の計5市町村に総額23億7600万円の地方交付税が繰り上げ支給される。

 首相は12日午後、濁流や土砂で甚大な被害を受けた朝倉市に入り、損壊した建物の前で犠牲者の冥福を祈り黙とう。市役所で小川洋福岡県知事らと面会し、「流木が至るところに堆積している状況を目の当たりにした。できることは全て行う」と伝えた。同県東峰村の避難所では、「一日も早く安心した暮らしに戻れるよう全力を尽くしたい」と被災者らに語った。

 これに先立ち訪れた大分県日田市では、鉄橋が流失したJR久大線の現場などを確認。広瀬勝貞同県知事らに復旧・復興への支援を約束した。

 首相は欧州歴訪を予定より1日早く切り上げて11日に帰国。直後の被災地入りには、学校法人「加計学園」をめぐる問題などで内閣支持率が急落する中、災害対応に全力で取り組む姿勢を示す狙いがありそうだ。 

最終更新:7/21(金) 11:46
時事通信