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ダル 今オフFAの心境告白、月末トレード覚悟 右肘不安も

7/12(水) 6:00配信

スポニチアネックス

 大リーグの第88回オールスター戦は11日(日本時間12日)、マーリンズの本拠地マーリンズ・パークで開催される。登板日の都合で出場は辞退したレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(30)は前日会見に参加。今オフにフリーエージェント(FA)を控える心情を告白。7月31日までのトレード移籍の覚悟も口にし、一昨年手術した右肘への不安も隠さなかった。10日(同11日)は本塁打競争が行われ、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(25)が初出場初優勝を飾った。

 誤解を恐れず、気持ちや意見を率直に口にするのがダルビッシュの流儀。過去のオールスター前日会見でも発言が話題を呼んだが、やはり歯に衣(きぬ)着せることはなかった。

 6年契約を今季限りで満了する。「もちろんレンジャーズは好き。でも好きなのと、契約するのとは全く別の話。ビジネスなので。すみません」。球団への愛着を叫ぶ一方で、契約は別問題と強調した。打者有利で知られる本拠グローブライフ・パークで投げることの難しさも指摘した。「(バットの)先っぽでも(打者が)泳いでも、上がると落ちてこない。他の場所で投げるのとでは全く話が違う」。1972年の球団創設以来、サイ・ヤング賞投手は一人も出せていない。登板の約半数を占める本拠の登板環境は所属先を選択する上で避けられない要素だ。

 6月23日のヤンキース戦では田中と最高の投げ合いを演じながら右肘に近い上腕三頭筋に張りが出て88球降板。その後「手術前の症状に似て投げられるか不安だった」と吐露した。通常FAを控えた投手は市場価値を下げないようにするが「隠しても最後はMRI(磁気共鳴画像装置)で分かる。その時に何もないなら大丈夫だし。いつも正直にいるだけ。ウソはつきたくない」と口にした。

 チームは借金2で優勝争いから脱落し、プレーオフ進出争いも厳しい。低迷球団が契約最終年の選手を、有望な若手と引き換えに放出することも多い。ウエーバーを経ずにトレードできる7月31日までに交換で他球団へ移る可能性についても「見ていたら、その可能性はあるだろうなと思う。別にどっちでも大丈夫です」と心の準備もできているとした。

 オールスターは登板間隔の都合で欠場してベンチでの観戦に専念するが、その先に待つ野球人生初のFAへ。「一試合一試合投げるだけ。振り返ることはしない」。一切の迷いを感じさせず、ただ前だけを見つめていた。(奥田秀樹通信員)

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