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英実質賃金、3─5月は0.7%低下 失業率は1975年以降で最低

7/12(水) 18:59配信

ロイター

[ロンドン 12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、3─5月の実質賃金(ボーナス含む)は0.7%低下と、2014年半ば以来の大幅な低下となった。

イングランド銀行(英中央銀行)が利上げに慎重になる可能性もある。

同時に発表となった3─5月の失業率(ILO方式)は4.5%と、1975年以来の低水準。市場予想は4.6%だった。

ONSの統計担当幹部、マット・ヒューズ氏は「雇用情勢は良好だが、実質総所得は再び下がった。週給が伸び悩む一方、インフレの進行が続いている」と述べた。

5月のインフレ率は2.9%と、約4年ぶりの高水準だった。

名目賃金(ボーナス含む)は、前年同期比1.8%上昇。市場予想と一致した。これは2014年9─11月以来の低い伸び。2─4月は2.1%上昇だった。

英中銀のブロードベント副総裁は、スコットランド紙に12日掲載されたインタビューで、まだ利上げの準備はできていないと述べ、早期利上げの可能性が低いことを示唆したが、この日の指標は労働市場を巡る政策当局者のこれまでの見方をおおむね確認した。

EY・ITEMクラブのハワード・アーチャー氏は「企業収益の伸びが停滞し続けていることが、中銀に金利据え置きを求める声が上がる主因のようだ」と指摘。

また他のエコノミストは、一部の中銀当局者の間では極めて低い失業率を受けて、経済がフル稼働中で、賃金伸び率が近く上向き、インフレ率を引き上げるとの懸念が持ち上がっているとみられると述べた。

*内容を追加して再送します。

最終更新:7/12(水) 20:27
ロイター