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【巨人】坂本勇、力投エースに男気一発!「智之のため…」トドメの9号ソロ

7/12(水) 6:05配信

スポーツ報知

◆巨人2―0ヤクルト(11日・東京ドーム)

 勝負強さも、内角の鮮やかなさばき方も、これぞ坂本勇という一撃だった。強烈な打球とは対照的に、ゆっくりと走り出した。

 「手応えはよかったです。フルカウントだったので、ボール球は振らないように心がけていました。(星は)真っすぐがいいので、振り負けないようにと思っていました。いい追加点になってよかったです」

 1点リードの6回先頭。星のインハイ直球を、左中間席へ押し込んだ。6月14日のソフトバンク戦(東京D)以来、20戦88打席ぶりとなる9号ソロ。これで勝負アリだった。

 エースの快投に乗せられた。菅野は走者を出しながらも、気迫満点の無失点投球。6回は先頭の藤井に左前打を許すも、山田とバレンティンを連続三振に斬った。「よく『守備からリズム』って言いますけど、僕に限らず、流れの中でやっぱりそういうのはある。守備の時間が短ければ、いい感じのまま打席に立てるというのはあります」。その言葉通り、今季菅野が先発した試合は、これで58打数20安打の打率3割4分4厘。初回は自身の失策でピンチを招いたが、取り返すには十分すぎる一発だった。

 バットを後押ししたのは、投球テンポだけではない。「智之はジャイアンツのエースだし、日本を代表するピッチャー。負けられないのはどの試合も同じですが、エースで勝てばチームもより勢いづく」。そう口にし続けてきた。絶大な信頼を寄せているからこそ、後輩の投球に納得できない時には、厳しい言葉で奮起を促したこともあったという。現在、チームが絶体絶命の状況下、菅野は中4日、中5日と登板間隔を詰めてフル稼働。打の柱も黙っているわけにはいかなかった。

 ヒーローインタビューには投打の主役が立つはずだったが、ベンチ裏で坂本勇は「今日は智之が頑張った。僕じゃないですよ」と首を振り、エースにお立ち台を譲った。それでも、由伸監督が「ああいうふうに、ホームランという一番最高の結果を残せるのはさすが」と絶賛したように、快勝は坂本勇の一発があってこそ。紛れもなく、こよいのヒーローの一人だ。(尾形 圭亮)

最終更新:7/12(水) 22:40
スポーツ報知