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ロシア疑惑で混乱再燃=トランプ氏長男がメール公表―米

7/12(水) 16:42配信

時事通信

 【ワシントン時事】トランプ米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が昨年の大統領選のさなか、民主党候補クリントン氏に打撃を与えるロシア政府の情報を提供すると持ちかけられ、ロシア人弁護士との面会に応じていたことが明らかになった。

 米国では「トランプ陣営が敵対国との共謀もいとわなかったしるし」(ワシントン・ポスト紙)との見方が広がり、混乱が再燃している。

 トランプ氏は11日夜、ツイッターで「息子は国を愛する偉大な人間だ」と擁護。ジュニア氏はその後放送された保守系番組で、面会について「無駄な20分間だった」と述べ、情報提供がうそだったと強調した。

 面会が明るみに出たのはニューヨーク・タイムズ紙の報道がきっかけだ。8日以降、連日のスクープで詳細が徐々に判明。ジュニア氏はその都度釈明を余儀なくされた。11日は仲介者とやりとりしたメールを自ら公表。同紙がメールを入手したと知り、先回りし打撃の緩和を図ったようだ。

 だが、メールの衝撃は大きかった。そこには、昨年6月3日に仲介者が「ロシアのトップ検事からヒラリー(クリントン)を有罪にする情報提供の申し出があった。トランプ氏へのロシア政府の支援の一環だ」と説明し、ジュニア氏が「素晴らしい」と返信した経緯が記されていた。ジュニア氏とロシア人弁護士の面会は同9日。ロシアがハッキングしたとされる民主党の内部メールの暴露が始まったのが同15日だ。民主党からは両者の関連を疑う声が上がった。

 面会が明らかになったことで、ホワイトハウスは「混迷」(ポスト紙)に陥った。ポスト紙などによると、大統領は長男が巻き込まれたことに憤慨。疑惑への対応を任せているカソウィッツ弁護士への不満を爆発させた。

 スタッフは、タイムズ紙に内部情報を漏らした「ホワイトハウスのアドバイザー」は誰かと相互不信を募らせ、トランプ氏の長女イバンカ補佐官やメラニア夫人は人事の刷新をトランプ氏に進言。トランプ氏に近い関係者は「最大規模のハリケーンのようだ」と語ったという。

 疑惑の深まりに民主党は勢いづいている。同党全国委員会は「トランプ陣営がロシアと共謀したがっていたことに疑問の余地はない」と声明を発表。大統領選の副大統領候補だったケーン上院議員は「反逆罪の可能性もある」と言い切った。 

最終更新:7/12(水) 16:45
時事通信