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<JR東海地下水訴訟>高裁も摂津市取水差し止め請求認めず

7/12(水) 20:13配信

毎日新聞

 ◇大阪高裁 1審に続き摂津市側の請求を退ける

 JR東海が大阪府摂津市と茨木市にまたがる東海道新幹線・鳥飼車両基地で計画している地下水の取水を巡り、摂津市が「地盤沈下の恐れがある」として差し止めを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(池田光宏裁判長)は12日、1審に続き市側の請求を退けた。市側は上告する方針。

 JR東海は2014年9月、車両のトイレなどに使う水を確保するため、茨木市域で井戸の掘削手続きを開始。基地の大半がある摂津市が同年11月に提訴していた。

 1964年の新幹線開業後、旧国鉄による取水で地盤沈下が起きたため、摂津市は77年、取水を原則禁止する環境保全協定を旧国鉄と締結。この協定が茨木市域にも適用されるかどうかが争われた。

 1審・大阪地裁判決は、協定が「摂津市域に限られる」としたが、池田裁判長はJR東海が市域を区別せず基地として使っていることから、「茨木市域にも適用される」と判決を変更。その上で、取水が禁止されるのは地盤沈下などの具体的な危険性が認められる場合に限るとして、今回は対象外とした。

 摂津市の森山一正市長は判決後、「軟弱地盤ということを理解してもらえず、納得できない」と話した。JR東海は13日から取水を始める。【遠藤浩二】

最終更新:7/12(水) 20:13
毎日新聞