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<劉暁波氏>危篤 病院、人工呼吸器提案も家族が拒否

7/12(水) 20:22配信

毎日新聞

 【北京・河津啓介】末期の肝臓がん治療のために刑務所から病院移送された中国の民主活動家、劉暁波氏(61)の病状について、入院する遼寧省瀋陽市の病院が12日、「生命の危機にある」として人工呼吸器を使用するための気管挿管を家族に提案したと発表した。家族は挿管を拒否し、病院側は「全力で救命措置にあたっている」とした。

 病院の発表によると、劉氏の肝機能は悪化を続け、呼吸機能も衰えているという。病院側が「生命維持のため」として家族に挿管による気道確保と人工呼吸器の必要性を説明したが、家族が拒否したとしている。

 劉氏の病状は深刻な「終末期」にあり、気管挿管すれば、出国の望みは事実上断たれることになる。病院側と家族の間で、劉氏の病状や治療方針について意見の違いが生じたとみられる。

 劉氏の病状を巡っては、8日に診察した米独の医師が「国外での治療は可能」と9日に表明した直後から、病院側が「危篤状態」などと病状の悪化を強調する情報を連日流していた。

 一方、インターネット上には米独の医師が中国側の治療を称賛する動画が相次いで流出し、在中国ドイツ大使館が10日に中国側の対応を「治安当局が主導している」として治療に悪影響を与えると批判。中国紙「環球時報」英語版が12日の記事で「劉氏の治療にドイツからの信頼がなぜ必要なのか?」と反論するなど、中国当局との情報戦を激化させている。

最終更新:7/13(木) 1:10
毎日新聞