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劉暁波氏の病状「呼吸機能も衰え」 家族は気管挿管拒否

7/12(水) 22:52配信

朝日新聞デジタル

 服役中に末期の肝臓がんが判明した中国の人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏(61)について、入院先の中国医科大学付属第一病院は12日夕、「呼吸機能も衰え、非常に危険な状態」と発表した。生命維持には気管挿管が必要な状態だが、家族は拒否したという。

 発表によると、劉氏は病状が進行し、腎機能に加えて呼吸機能も衰えている。腹膜炎や腸閉塞(へいそく)を併発し、血管内で血が固まる現象が広がっている。病状が特に悪化したこの3日間で、血液の浄化や腹水を取り除く治療、痛み止めの措置を続けてきたものの、肝機能は悪化しているという。

 病院側は呼吸機能の衰えに対応するため、酸素吸入を続けた。改善が見られなかったため、生命維持には気管に酸素を送るチューブの挿入が必要と判断し、家族に説明した。だが、家族は拒否したという。拒否の理由は明らかにされていない。

 劉氏は8日に独米の専門医が診察した際には意識もしっかりしており、ドイツか米国に出国して治療する希望を伝えていた。独米の医師は9日に「一定のリスクはあるが、安全な移送は可能」との声明を出していた。病院は10日に「危篤状態」と発表していた。(瀋陽=平賀拓哉、北京=延与光貞)

朝日新聞社