ここから本文です

<九州豪雨>地盤工学の専門家が緊急報告会 名古屋で

7/12(水) 22:15配信

毎日新聞

 九州北部豪雨の被災地を現地調査した地盤工学の専門家による調査団が12日、名古屋市で緊急報告会を開いた。調査団は九州大の安福規之教授を団長に8~9日、河川やため池、道路の様子や土砂崩れ現場などを調べた。

 報告によると、九州北部は2012年にも豪雨災害が発生したが、今回はより短時間に雨量が集中したことによる被害が目立った。中でも甚大な被害を引き起こしたのが、ため池を決壊させ、集落に押し寄せた土砂や流木。「真砂土(まさど)」と呼ばれ、花こう岩が風化した砂状で雨に弱い地質が土砂崩れに影響していると考えられるという。

 また、植林された針葉樹が流されたことについて「林業が盛んな地域で、よく手入れがされ根も張っていた。想定を超える雨量としか言いようがない」と説明した。

 一方、土木学会と九州大は12日、九州北部豪雨で被害が大きかった福岡県朝倉市と大分県日田市で決壊したため池や氾濫した河川などを合同で調査した。土木学会の調査団長を務める九州大の島谷幸宏教授(河川工学)は「ため池は流木や土砂を止めて下流の災害を軽減する一方、決壊すれば下流に大きな被害が出る。安全に維持するためには防災面の財政支援が必要だ」と話した。【太田敦子、山下俊輔】

最終更新:7/12(水) 22:47
毎日新聞