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村田諒太がベルチェルトVS三浦戦を予想「三浦さんほど危険な相手はいない」

7/12(水) 14:40配信

スポーツ報知

 プロボクシング元WBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(33)=帝拳=が15日(日本時間16日)、米カルフォルニア州イングルウッドのフォーラムで同級王者ミゲル・ベルチェルト(25)=メキシコ=に挑戦する。

 三浦にとっては15年11月に手放したベルトの奪還がかかった試合だ。この試合のみどころについて、同門で三浦のことを「尊敬する人」と話す12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで、WBA同級2位、WBC、WBO3位の村田諒太(31)にWOWOWが独占インタビューを行い、ベルチェルトVS三浦戦の勝敗の予想を聞いた。

 なお、この一戦は16日午前11時からWOWOWライブで放送。村田がゲスト解説として出演する。

■戦う前から「年間最高試合」候補

 ―ベルチェルト対三浦戦が決まったと聞いたとき、どう思いましたか。

 「ワクワクしました。好戦的なふたりが戦うわけですからね。三浦さんはポイントであしらうといったような下手な小細工をしない選手。できないんじゃなくてしないんです。ベルチェルトもパンチ力がある。そんなふたりが戦うわけですから、試合前から年間最高試合になるだろうと予想がつくカードです。間違いなく面白い試合になるでしょう」

 ―村田選手は三浦選手と練習することがあると思いますが、感じるものはありますか。

 「三浦さんに関しては尊敬のひとことですね。三浦さんを見ていると『僕ももっと練習しなくちゃいけない、もっと考えてやらなくちゃいけない』という気にさせてくれる人です。練習に真摯に向き合っているし、周囲の人にも親切だし、ボクサーの鏡のような人です。ホントに優しいですよ」

 ―練習時間も長いですよね。

 「考えながらやっていますからね。一緒にキャンプをさせていただいたこともあるし、ジムで話をすることもありますが、自分の考えを持っている、サムライという感じの人です」

 ―ボクサーとしての三浦選手の魅力は?

 「それは『ボンバー』といわれる左ストレートでしょう。それに左アッパー。右フックも強いのですが、やっぱり左ですね」

■「中盤から終盤にボンバーが炸裂!」

 ―ベルチェルトも三浦選手に劣らない強打者ですね。

 「ベルチェルトはワンツーのあと、もう一度、左のジャブを返してくるんです。あれが相手にとっては厄介なんだと思います。(前王者の)フランシスコ・バルガス(メキシコ)もあれにやられた。ワンとツーまではブロックしたけれど、深く踏み込んできてスリーの左を当てられ、顔面を跳ね上げられていました。それでリズムを崩してしまった」

 ―カウンターを合わせることは難しいのでしょうか。

 「おそらくほかの選手よりもスリーの返しのタイミングが速いと思います。あの独特のタイミングにはまってしまうと三浦さんもマズイと思います。ただ、ベルチェルトはサウスポーとの対戦経験が少ないので、そこがどうでしょうかね? 相手がオーソドックス(右構え)の場合は対角線上にジャブを当てやすいけれど、相手がサウスポーの場合は右手が前にあるのでスリーが当てにくいのではないかと。これまでのベルチェルトの戦い方が通用するかどうか、そのあたりがキモになるような気がします。ましてや相手が三浦さんですからね。安易に飛び込むとボンバーが待っているわけですよ。いやぁ、どうなるんだろう、こうやって話しているだけでもワクワクするじゃないですか」

 ―ベルチェルトのパンチ力についてはどう見ますか。

 「ガツン、ガツンとくるパンチではなく、顔面を押し上げるように打ってくるパンチですが、あれは重心を崩されます。重心が崩れたまま打ち返そうとするとバランスも崩すので体重が乗らないうえスタミナを失う。バルガスはその負けパターンにはまった感じです。あの展開には持って行かせたくないですね」

 ―ベルチェルトは、まだ25歳、試されていない部分もありそうですか。

 「もちろんあるけれど、バルガスに勝っているわけで、それで試されていないというのは失礼にあたります。ただ、ひとつ確実に言えるのはベルチェルトは三浦さんとは戦ったことがないということです。そして、三浦さんほど危険な相手はいないということ。これまでにどんな経験をしていようと、三浦さんと戦うことはまた違うと思います」

 ―今回、米国西海岸での世界戦となりますが、三浦選手は過去にメキシコや米国で試合をしていますので、その経験はプラスになるでしょうね。

 「海外で試合を経験していることは大きいと思います。よその国で戦うとなると時差の問題もあるし、たとえばバンデージの巻き方に関しても、アメリカでは拳の部分に直接、テープを巻いてはいけないとか、細かいところでルールが違うわけですから。計量の時間も違うし、式典のようなものもあるし、日本と違うことがいくつもあります。そういうことに戸惑わないというだけでもプラスでしょうね」

 ―では、試合展開を予想してください。

 「中盤から終盤にボンバー炸裂、左ストレート、もしくは左アッパー、左のボディブローかな。いや、やっぱり左ストレートでしょう。バチンと決まってベルチェルトがダウン。立ったところをボンバーが追撃、そしてレフェリーがストップしてTKO。もうね、分かるでしょう、僕は三浦隆司のファンなわけですよ。その姿しか想像したくないですね」

 ―三浦選手にエールを。

 「エールもなにも、三浦さんが練習する姿を近くで見せてもらって、それに刺激を受けて僕も練習できているので、そのことに感謝しています。ケガなく、いい試合でタイトルを取ってくれることを願っています」

最終更新:7/12(水) 14:40
スポーツ報知