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【神奈川】海洋科学、17年連続初戦敗退 直前まで遠洋航海“海の男”森川主将、涙!

7/12(水) 15:03配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権神奈川大会 ▽1回戦 磯子26―1海洋科学=6回コールド=(12日・俣野公園・横浜薬大スタジアム)

 海の男の短い夏が終わった。海洋科学は磯子にコールド負けし、同校は前身の三崎水産時代の2000年に勝利して以来、17年連続初戦敗退。捕手の森川優介主将(3年)は「この結果は自分の責任でもあるので、悔しいです」と涙した。

 海洋科学科船舶運航コースに所属する森川は石井歩(3年)とともに4月末から6月中旬まで約2か月の遠洋航海実習でチームを離れた。ハワイ沖で、はえ縄でマグロを捕る実習船・湘南丸に乗り、実習船ではマグロ9・5トンをつり上げた。持ち込んだ野球道具はボール1個だけ。感触を忘れないように握り、作業の空いた時間に腕立て伏せ、腹筋と筋トレで気を紛らわせた。

 出発直前に4人の1年生が入部し、部員が12人になったことを確認してから、船上の人となった。携帯電話の持ち込みも禁止され、情報は遮断。唯一連絡を受けたのが、抽選会で対戦相手が決まった時だけだった。

 初回は1年生コンビの鈴木将也の左前安打、清水謙の中越え三塁打で1点を先制した1死三塁の場面で、空振り三振に倒れた。3点ビハインドの3回2死一、三塁では見逃し三振に倒れ、3打数無安打に終わった。「チャンスで力んでしまった」と肩を落とした。

 「戻って来たときに1年生がキャプテンとして認めてくれるか不安だった」。実習船での研修中に、乗組員が役割分担でてきぱき動いていることを目にして、野球部でも自分の出来ることを精いっぱいやろうと心がけた。

 9―1とリードされた6回には2死から17点を失った。緊張の糸が切れたかのように打者21人の猛攻を受け失点を重ねた。アウト1つが遠かった。何度もマウンドに行き投手を鼓舞。「みんな暑い中、最後まで頑張ってくれた」と最後まで恨み言はなかった。

 今後は同校の専攻科に進み機関工の資格をとり、外航船の乗組員を目指す。1年間は船上の人となる。17年連続初戦敗退は同校のワーストタイ記録。「自分たちの代は負けてしまったけれど、次は1勝出来るように、人数を集めて頑張って欲しい」と夢の続きを託した。

最終更新:7/12(水) 15:03
スポーツ報知

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