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【神奈川】3年前は部員1人 田奈・柴谷主将、笑顔の“終戦”

7/12(水) 17:39配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権神奈川大会 ▽1回戦 市ヶ尾11―2田奈=7回コールド=(12日・俣野公園・横浜薬大スタジアム)

 田奈・柴谷尚典(たかのり)主将(3年)の夏が終わった。「雰囲気に飲まれないようと心がけて試合に臨みました」。大会前1週間前に1年生1人が加入し部員10人。ギリギリの挑戦でも笑顔を絶やすことなくプレーした。

 3回1死二、三塁で中前に2点タイムリーを放つなど、3打数2安打2打点。チームの全得点をたたき出した柴谷は「楽しかった。点も取れたし、打てた。守備では足がもつれましたけど…」泥だらけのユニホーム、土の付いた顔ではにかんだ。

 池田隆監督(51)との出会いが高校生活を変えた。入学後はラグビー部に入ろうと思っていた柴谷は担任となった池田監督の誘いを受け野球部へ。その野球部は先輩が1人しかいなかった。1年の夏は池田監督と部員が少なく不参加。監督から誘われ、開会式はスタンドで見守った。「来年は試合に出るぞ」。昨年は部員8人で助っ人の力を借りて出場。今年は10人でプレーした。

 3年間、柴谷の担任を務めた池田監督は「真面目すぎるくらい真面目。とにかく努力してうまくなった。本当にいいやつ、打ってくれると信じていた」と努力を認めた。柴谷は昨年冬に父・友規さん(50)が過労でダウン。「家が大変だったときも池田先生が助けてくれた」と監督のサポートに感謝した。

 柴谷は「勝って恩返ししたかったんですけれど…」と語れば、池田監督も「あいつらに最後の夏、いい思いをさせたかった…」と思いは一つだった。それでも夢を追った池田監督と柴谷主将の濃密な高校生活は色あせない。今後は担任と生徒の関係に戻るが、その固い絆は変わらない。

最終更新:7/12(水) 20:14
スポーツ報知

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