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【札幌】ジェイ、J1残留へ闘志を注入「ボーイを大人にする役割をしていきたい」

7/13(木) 8:02配信

スポーツ報知

 北海道コンサドーレ札幌に加入したFWジェイ(35)が、J1残留へ闘志を注入する。2日間のオフを終えた札幌は12日、宮の沢で練習を再開した。腰痛で別メニュー調整していたジェイは全体練習に合流。26日のルヴァン杯・プレーオフステージのC大阪戦から再開する公式戦出場へ向け始動した。残留圏ギリギリとなる15位からの浮上に向け、得点源として期待される元イングランド代表は「ほっかいどう報知」の単独インタビューに答え、かける思いと目標達成への自信を口にした。

 加入から15日。腰の痛みで一頓挫はしたが、札幌でのデビューへ、ジェイが12日、再スタートを切った。

 「腰はもう問題ない。チームメートもみんな優しくしてくれて、いい関係も築けている。チームスタイルとか覚える所はあるが、これから上げていける」

 2015年から磐田に所属し、2年間でJ2、J1で計34得点を挙げた。目標のJ1残留へ、残り16試合の得点源として、その実績に白羽の矢が立てられた。

 「クラブから話があって、気付いたら日本行きの飛行機に乗っていたほど、うれしかった。札幌にはいいスタジアムもあって、素晴らしいファンもいる。J1にいる資格は十分あるクラブだが、今は順位に反映されていない。メンタリティーを変えることで相応のクラブになれる。

 具体的には、まず自分を信じること。日本の選手と海外の選手に技術の違いはさほどない。ただ日本の一部の選手の意識に問題がある。欧州の選手はサッカーは人生と同じと捉える。だから毎試合毎試合、悔いの残らないよう、最後のつもりで戦ってきた。ただ、残念ながら日本の選手の中には、ただのサッカーの1試合と考える者がいる。それではJ1に残ることは厳しい。同じ目標に向かうためには、互いを尊敬し合える関係性を作った上で、チーム一丸となること。そのためにも強いメンタルを植え付けたい」

 妥協は一切しない。

 「ピッチで必要なのは、技術やフィジカルの強さは20%。他の80%はしっかりとした判断ができる精神の強さだと思う。磐田では特に若い選手に、メンタルの大切さは毎日、伝えてきた。若い選手はまだ少年、ボーイなんだ。それを大人の男、マンに変える役割をしていきたい。もちろん言うだけでなく、他の選手にもどんどん意見してほしい。年下でも、僕をどなりつけたいなら遠慮はいらない。望むことがあればどんどん要求すべき。それでチームとして互いが強くなっていけば、それが一番なんだから」

 札幌が獲得した要因の1つが、そんな気持ちの強さだ。

 「今、ゲームをやって、負けたらコントローラーをぶっ壊すくらい、負けは許せない。特に主導権を握っていた試合で負けるのは、本当に腹が立つ。『まあまあの内容』では済ませたくない。2―0で勝っていた試合を2―1で終えていたらダメなんだ。そういう厳しさもたたき込んでいければ」

 残留圏ギリギリの15位で残り試合は16。クラブ史上、残留は一度しか果たしていないが、意に介していない。

 「過去になど、何の意味もない。例えばリバプールも1960~80年代は強かったが、20年間、プレミアリーグを勝てていない。歴史なんてどうでもいいんだ。その日にどんなパフォーマンスをするかが重要。毎日、少しでもうまくなることだけ考えて取り組んできた。個人の能力差で試合が決まることはあるが、自分を信じてハードワークしたうえで、組織としてどれだけできるか、試されるのがサッカー。それができれば札幌は上に行ける」

 個人的な目標は立てない。

 「シーズン途中の加入で、一番プレッシャーがかかっているのは僕自身。もちろん、頭には何点くらいという思いはあるが、一番の役目はチームをJ1に残すこと。ゴール数はその次だよ」

 公式戦は26日のルヴァン杯・C大阪戦から出場が可能となる。リーグ再開戦は29日のホーム・浦和戦。難敵相手も過度な意識はない。

 「レッズ相手とか、全く気にしてない。敵の強さは関係ない。どの試合も気持ちは一緒。勝ち点3を取るだけ。もちろん、磐田への感謝の気持ちは強いけど、磐田戦だって(対戦予定の)1試合にすぎない。だって今、札幌の選手なんだから。札幌が勝つために何をすべきか、それだけを考え準備して、ピッチに立つだけだよ」(取材・構成 砂田 秀人)

 ◆ジェイ 本名ジェイ・ボスロイド。1982年5月7日、イングランド・イズリントン生まれ。2000年、母国のコヴェントリーでプロ生活を開始。イタリア・ペルージャなどを経て、カーディフ時代の10年にイングランド代表に選出され、11月のフランスとの親善試合に出場。その後、タイのムアントン・ユナイテッドでプレーし、15年にJ2磐田(当時)へ加入。同年は32試合で20得点を挙げて得点王に輝き、J1昇格に貢献。昨季はJ122試合で14点。背番号は「8が好きなので」と48を選択。190センチ、89キロ。左利き。

最終更新:7/13(木) 8:05
スポーツ報知