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藤原竜也、蜷川さんに未完舞台捧ぐ…全作上演果たせなかったシェイクスピア戯曲出演

7/13(木) 5:08配信

スポーツ報知

 俳優の藤原竜也(35)が、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」2代目芸術監督を務める俳優・吉田鋼太郎(58)が演出・主演する舞台「アテネのタイモン」(12月15~29日)に出演することが12日、分かった。

 昨年5月12日に多臓器不全のため死去した演出家・蜷川幸雄さん(享年80)が、シェイクスピア全戯曲37作の完全上演を目指して98年から手掛け、上演できなかった5作のうちの1作。初代監督の蜷川さんから病床で「鋼太郎がやってくれたら安心」と指名された吉田が同10月に同監督に就任。これまで舞台5作で共演し、公私ともに親交が深い藤原に昨夏、直接出演をオファーした。

 同シリーズでの2人の共演は「ジュリアス・シーザー」(14年、阿部寛主演)以来2度目。シリーズ33弾の「アテネ―」は、アテネの貴族タイモン(吉田)が哲学者アペマンタス(藤原)らの反発を無視し、誰にでも金品を与えて破産、破滅する悲劇。横田栄司(45)、柿澤勇人(29)が脇を固める。

 藤原は15歳で蜷川さん演出の舞台「身毒丸(しんとくまる)」(97年)の主演に抜てき、俳優デビュー。稽古場で灰皿やイスを投げられながら厳しく指導を受け、蜷川さんによる舞台12作に出演した。恩師の死去後、自身初のシェイクスピア作品に「蜷川さんが最後まで果たせなかったこのシリーズを鋼太郎さんが完結してくれれば、蜷川さんも喜んでくれると思います」。

 吉田はシリーズ4作に主演、計12作に出演。同監督に就任後、初演出する舞台へ「蜷川イズムを踏襲しつつ、脚本をしっかりと読み込んで自分らしい演出ができれば」と力を込めた。

 蜷川さんが亡くなる前日に、病床を訪ねた吉田と藤原。“師匠”の遺志を継ぐ2人が11月上旬から稽古を重ね、12月の本番に挑む。

最終更新:7/13(木) 5:08
スポーツ報知