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【ラグビーコラム】ジョセフJに前向きな評価を下したエディー・ジョーンズ氏が挙げる不安材料は「ベテラン勢のプレーがよくない」

7/12(水) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【ノーサイドの精神】ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)率いるラグビーの日本代表が、6月のテストマッチ期間を1勝2敗で終えた。世界ランキングで下位のルーマニアを倒し、2019年W杯日本大会での対戦が決まったアイルランドには2戦2敗と力の差を見せつけられた。

 その後国内チーム監督、関係者数人と話をする機会があったが、代表の評価も“1勝2敗”という印象だった。苦戦続きのサンウルブズの成績も相まって、結果が出ていないといういらだちを感じさせるものだった。

 前日本代表HCのエディー・ジョーンズ氏(57)が、8日に日本で指導者講習会を開催したときに日本の戦いぶりを聞いたのだが、常に辛辣(しんらつ)な同氏にしては前向きな評価を下していた。

 「戦術面については、来年くらいには良くなっていくと思う」

 個々の選手の役割が細かく決められているのがジョセフ・ジャパンの特徴だ。そのため、戦術理解とその実行能力が問われるが、前HCも時間が必要だと判断しているのだ。

 その半面、不安材料として指摘したのが選手選考だ。

 「試合を見ていると、ベテラン勢のプレーがよくない。2年後(のW杯)に、このベテラン勢がしっかり戦えるのか、そうではないのかを判断する必要がある」

 どちらがいいかとは明言しなかったが、前指揮官のニュアンスでは2年後の成功のためには、新たな力が必要だと受け止められるものだった。

 同時に、ジョーンズ氏は「W杯からの逆算で、いま最終決定する必要はないが、選手選考というのは計画を立てるということだ」とも指摘した。チームスタイル、ゲームプランからどのような選手が必要なのかは、W杯開幕まで2年という段階でも明確にするべきだということだ。

 ジョセフ・ジャパンの始動となった昨秋は、ウェールズと接戦を演じながらも1勝3敗。アジア選手権を除いた今春も1勝2敗と苦戦が続いているのは実情だ。だが、いまの段階では成績以上に、柔軟性も持ち合わせた戦術の構築と戦術を反映させた選手選考を続けることが重要だ。(吉田宏)