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安い食べ物は危険なのか?「食品リスク」の考え方

7/12(水) 20:15配信

All About

◆安い食材は怖い?

昔から「安かろう悪かろう」などと安いものは粗悪なものと相場が決まっていました。しかし、安い冷凍食品や中国産うなぎなど、廉価な食品は庶民の味方です。高価なものの方がよいかもしれないけれど、給料の範囲内で生活するとなると高価なものばかり購入してばかりはいらない……。

健康とおさいふ事情を天秤にかけなければならない時、どんな風に考えて食品を選べばよいのでしょうか?

◆中国産の食品を食べたら命にかかわりますか?

厚生労働省の「平成24年度輸入食品監視統計(平成25年8月発行)」によると、「違反状況をみると、中国の221件(21.0%:総違反件数に対する割合)が最も多く、次いでアメリカの190件(18.0%)、ベトナム103件(9.8%)、タイ84件(8.0%)、インド63件(6.0%)の順であった」とありますから、違反状況の総数の中では中国は違反件数が多いのは間違いありません。しかし、「中国産の食品を食べたら命にかかわりますか?」については、「No」であると回答します。

今回、前述の統計から、食品の輸入件数に対する違反件数の国別の割合を計算してみました。すると、中国0.033%、アメリカ0.081%、タイ0.053%、ベトナム0.207%、インド0.477%という結果になりました。日本製品の逆輸入品に関してもデータが載っており、これも計算してみると0.084%。中国よりも多いという計算結果になっています。

ここで、中国に特化して考えてみます。0.03%といえば、約3300件に1件。これを多いとみるか少ないと見るか、ここが分かれ目になるでしょう。私個人としては「このくらいの割合は人間だもの」と考えていいと思っています。いくら機械化がすすんだといっても、細かい作業のすべてを機械化することはできません。人の手に頼る作業が皆無になったわけではないのです。自らを振り返ってみても分かるように、完璧な人間などいません。どんなに手馴れた人でもミスは起こります。

また、人件費の安い諸外国の労働力に頼るというのも、悪いことばかりではありません。労働者たちは、その仕事があるから食べていけるという側面もあります。賃金は日本と比べて安くても物価との兼ね合いで、生活には困らない場合もあるでしょう。

そう考えると、食事は毎日のことです。たまにご褒美として買う靴や洋服、映画のチケットと違って、毎日贅沢できるわけでもありません。こうした我々の生活を鑑みても、輸入食材を使うメリットはデメリットを大きく上回ると思います。

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最終更新:7/12(水) 20:15
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