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薬草の特産化目指す 六戸・薬草研合同会社にツムラ支援

7/12(水) 10:48配信

デーリー東北新聞社

 青森県六戸町の「薬草研合同会社」が漢方薬の原料となる薬草の生産に取り組んでいる。ニンニクやゴボウ、ナガイモといった町の主力野菜に続く特産品を目指す。原料生産地の多様化を目指す漢方薬メーカーのツムラ(東京)の支援も受けており、薬草研の杉山奨専務は「不安定な部分も多いが、1次産業が盛んな町の活性化のために成功させたい」と意気込む。

 薬草研は12年、町内の有志が設立。薬草の生産に乗り出したのは、近年の健康志向に加え、メーカーが原料の多くを大生産地の中国から輸入する状況にあるためという。「(中国で)レアメタルの輸出規制が行われるということは、薬草という“レアプラント”も同じ状況になる可能性がある」と薬草研の関係者は背景を解説する。

 ツムラの広報によると、同社が生産する漢方薬原料の16年度調達量は中国が約80%で、国内は約15%。担当者は「気候面のリスク回避や価格の安定化のためにも生産地は“複線化”しておきたい」と説明。薬草研については「国内の栽培量を増やす上で、生産規模が少なくてもサポートしていきたい」としている。

 薬草研は今年、六戸町内の複数の畑でシャクヤクやトウキを栽培。ツムラが八戸市に開設した生薬研究所から技術指導も受ける。シャクヤクは植え付けから収穫までに複数年かかる品種で、14年に植えたものが今秋に初めての収穫を迎える予定だ。

 薬草は水はけのいい傾斜地など畑の条件があり、手間も掛かる。杉山専務は「思い通りにいかない部分も多いが、まだ入り口に立ったところ。成功事例をつくり、市場関係者に来てもらえるような産地を目指したい」と力を込める。

デーリー東北新聞社