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障害者の製品をギフトに 中国労金がポイント還元に利用(島根)

7/12(水) 13:56配信

福祉新聞

 障害者施設の授産製品をカタログギフトの商品に活用することで、利用者の工賃増に貢献している企業がある。島根県松江市のフジキコーポレーション(株)(藤原茂紀・代表取締役会長兼CEO)だ。

 冠婚葬祭などのギフト商品の企画・開発・製造・販売を行う同社が授産製品を手掛けたきっかけは、2013年、中国労働金庫から会員25万人の預金や融資などの取引状況をポイント化し、景品交換などができる「貯蓄派プレゼント」に授産製品を使いたいと相談されたことだった。

 貯蓄派プレゼントはあしなが育英会などに寄付する「社会貢献」、現金を還元する「キャッシュバック」、ポイントに応じ景品交換できる「景品」の3コースがあり、景品コースの利用者が最も多い。

 依頼を受けた同社は中国地方5県の障害者施設の情報を集め、質の高い製品をリストアップ。担当者が50施設を回り、施設の姿勢や商品の品質、製造工程、毎月の生産能力などを確認し、中国労金に製品を提案。中国労金が12施設・18製品を選び、15年のカタログに掲載した。

 選ばれた製品はハンカチや鍋敷き、焼きそば、せんべいなど多彩。全体で4万300個の製品が交換されるほど反響を呼び、中には生産が間に合わなくなったものもあった。

 そして16年には15施設・18製品が掲載され、4万3758個の製品が交換されるまでに浸透。2317個の藻塩コショーを受注した同市の多機能型施設「通所はばたき」の新宮康正施設長は「製品は同社がすべて買い取ってくれるので、返品の心配をせずに製造できる。カタログに載ったことで工賃が月額1500円上がった。本当にありがたい」と話す。

 授産製品のギフト化は、静岡労金や長野労金にも広がり、近く景品が決定される。労金以外の企業からも同社に授産製品をポイント還元に使いたいという話が来ているという。

 「授産製品のギフト化は、未知の分野のビジネス。施設との信頼関係が必要な手間のかかる仕事だが、障害者の暮らしを豊かにするやりがいある仕事。全国に広げたい」と語る藤原会長。「良い製品があれば、ギフト化したい。ぜひ連絡してほしい」と話している。

 ◆連絡先=フジキコーポレーション(株)営業部(電話0852・61・1241)

最終更新:7/12(水) 13:56
福祉新聞