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手数料はもったいない?「新しい中間業者」の役割

7/12(水) 6:01配信

ホウドウキョク

インターネットやスマートフォンの普及により、これまでは複雑な手順が必要だったサービスが片手だけで利用できるようになった。そうした流れから、『メルカリ』のようなフリマアプリなどが登場。これにより、自分が作った洋服や農産物などを生産者と直接取引する人、つまり「個人と個人」での取引が増えた。おそらく、今後もこうした事例は増えていくのだろう。しかし、これまで間に立っていた卸や問屋、取次といった企業を介さなくなることで、何か不都合はないのだろうか?

最近では「質屋アプリ」も登場…

経済ジャーナリストの磯山友幸さんに聞いた。

金融機能やモノの目利き機能 意外と知らない卸の重要な役割

そもそも、卸や取次など、間に立つ人や企業というのは、これまでどんな役割をはたしていたのだろうか? 磯山さんは、「大きな役割は2つ」と話す。それぞれについて、詳しく説明してもらった。

「まず1つ目は、『金融機能』です。昔は、資金力がない小売店が多かったため、小売店が卸から仕入れたらその場で代金を支払うのではなく、売れて資金が回収できるまでの資金のつなぎをしてあげるというシステムが一般的でした。このシステムは、資本がない時代には重要で、流通において必須だったのです」(磯山さん、以下同)

しかし、金融緩和による金利の引き下げなどに伴い、だんだんと小売店も資金力がついてきた。次第にこの金融機能は薄れていき、卸(問屋)に資金を“おんぶにだっこ”な状態は減ったという。

そして、2つ目の重要な役割は、「モノの目利き機能」だという。

「全国にたくさんいいものがあっても、当時はまだ小売店がそれを知るすべはありませんでした。そこで、卸がそのネットワークを活かして、全国から質やコストパフォーマンスのいいモノを小売店のニーズに合わせて見つけてくる。しかしネット社会になって、この目利き機能は崩壊。小売店自ら生産者にたどり着けるようになりました。そうすると、例えば農業では生産者側も農協にしか出荷できなかったものが、ダイレクトに小売店や消費者に売ることができるようになったのです」

これが、ここ20年くらいの動き。それが最終的には、ネットで“ポチっ”とすれば、生産者自らが直接消費者に配送するという時代になったのだ。

さらに、「この目利き機能には、ほかの面もあった」と磯山さんは続ける。

「それは『信用』です。卸を仲介すれば、たとえば『偽物ではない』とか品質が担保されていました。しかし、現代のように生産者と個人が直接つながると、それは一目瞭然。『品質の保証機能』もいらなくなったというわけです」

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最終更新:7/12(水) 6:01
ホウドウキョク