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富山のブリ漁不振なぜ 県が回遊経路を調査

7/12(水) 18:06配信

みなと新聞

 富山県は近年、氷見をはじめ県内の漁獲が低調に推移しているブリの回遊経路の解明調査に乗り出す。今年度の新規事業として約110万円を計上、3年かけて調査する。「漁業者も原因が分からずモヤモヤしている。原因を解明することで納得できるはずだ」と県水産漁港課の担当者。

 県水産漁港課によると、11月から翌年1月に漁獲する県産ブリの2005~14年の平均漁獲量は186トンだったが、15年の漁獲量は18トン、16年は97トンと急激に減ってきた。県の担当者は「県内のブリ漁が盛んな地域では、漁獲の低迷による漁業者への影響が大きい」と話す。

 一方、水産庁がまとめた2016年度「我が国周辺水域の資源評価」では、全国的に見たブリの資源状態は高位にある。県はブリの回遊範囲の変化で漁場が移ったことが、漁獲低迷の要因と考えている。県の担当者は「近年、北海道では海水温が上昇して、ブリがサケの定置網にかかると聞く。海水温の変化などでブリの漁場が変わったのではないか」と懸念する。

 調査は、水温、水深、照度などのデータを記録する電子タグを使った標識放流でブリの回遊ルートを調べる。6月21日には、青森県深浦町の北金ヶ沢漁港沖5キロに電子タグを腹に埋め込んだブリ11尾を放流した。ブリは再捕獲して泳いだ海域や水温帯などのデータを回収する。

最終更新:7/12(水) 18:06
みなと新聞