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核兵器の恐怖に触れて実感 熱で変形の瓶を3D再現 ピースミュージアム

7/12(水) 10:06配信

長崎新聞

 長崎原爆の高熱で溶け変形したガラス瓶3本を3Dプリンターで再現した作品を並べた企画展「祈る花瓶-8・9 Nagasaki-」が11日、同市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。若手デザイナーでつくるプロジェクト代表、毎熊那々恵さん(27)は「手で触って被爆者の思いを感じ取ってほしい」と話す。

 毎熊さんは長崎市出身で、23歳の時に上京。長崎原爆が投下された8月9日は、東京ではサイレンも鳴らず、人々もあまり関心がないことに違和感を覚えたことをきっかけに2016年、デザインの専門学校の卒業制作として原爆に関する作品を選んだ。

 瓶は爆心地から半径約100メートルの松山町、約550メートルの浜口町、約750メートルの川口町で見つかり、同市平野町の長崎原爆資料館に保管されていたもの。3Dプリンターで読み取り、特殊なナイロンを材料に作った。色を白にしたのは「原爆や戦争の展示は暗かったり、赤や黒の激しい色が使われていることが多い。関心を持ってもらうには、手に取りやすい色にすることが大事だと考えた」と話す。

 今回、毎熊さんは瓶を改めて2セット作った。このうち1セットは東京千代田区のギャラリーで14日まで公開している。毎熊さんは「原爆に関する資料にあまり接する機会がない東京の人にも、じかに触って興味を持ってほしい」としている。

 長崎での公開は8月6日まで。入場無料。

長崎新聞社

最終更新:7/12(水) 10:06
長崎新聞