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《ブラジル》日本祭り=豪華な郷土食支えた県人会=工夫凝らして再活性化へ=「たくさん来てくれ嬉しい」

7/12(水) 5:37配信

ニッケイ新聞

 ブラジル日本都道府県人会連合会主催の「第20回日本祭り」が7~9日にサンパウロ市で開催され、盛況のうちに幕を閉じた。今年も目玉となったのは、各県人会自慢の郷土食が味わえる「郷土食広場」だ。県人会を中心に53もの団体が出店。98年に「郷土食郷土芸能祭」として始まっただけに、今回も各団体とも料理やサービスに工夫を凝らし、来場者を喜ばせた。

 「昨年を上回る勢い。凄い行列で忙しい!」と嬉しい悲鳴を上げたのは、ブラジル鹿児島県人会の婦人らだ。昨年よりも増量したという地元名物「薩摩揚げ」と「かるかん饅頭」は、土曜日にはほぼ完売してしまった。
 米粉と山芋、卵白を練った皮に小豆をすり潰した餡子を包み蒸しあげ、一つ一つ丹誠込めて作られたお手製「かるかん饅頭」。当地の山芋では日本と同じ味が再現できず、里芋を加える等独自改良を重ねた一品だ。
 「昨年から若者が積極的に手伝ってくれるようになり、皆でわいわい楽しく準備しました」と平井真理子事務局長も微笑む。昨年の新会館購入で一挙に盛り上がり、青年部活動も活発化した。
 そんな若者の発案で、今年はパッケージ販売だけでなくバラ売りも開始。顧客が味見をしてから購入できるよう配慮した。包装には鹿児島県広報キャラクター「ぐりぶー」が載っており、手に取りやすい工夫が凝らされた。

 本場讃岐うどんを提供したブラジル香川県人会でも、多くの若者が裏方として汗を流した。祖母や母親に連れられ幼少期から県人会活動に参加し、現在青年部部長を務める渡辺貴彦さん(23、三世)は「うどんを食べるため来たという人も居るほど。そんな声を聞いて、役立つことに意義を感じる若者が手伝ってくれている」とさわやかな笑顔を浮かべた。
 香川から取り寄せたコシのある「加ト吉」の冷凍麺に加え、スープ粉末も輸入品。「郷土と変わらない本物の味」を再現した。5年前から麺を、2年前からはスープ粉末も輸入品に切り替え、売上が急増した。昨年より400食も多い3千食を準備した。
 菅原パウロ農夫男会長は「(金曜日は)例年より多かった。伯人も今では普通に日本食を食べるようになった」と笑みをこぼす。渡辺さんは「いずれは天ぷらの種類を豊富に取り揃え、冷やしうどんも提供したい」と見据え、「笑顔で暖かいうどんを提供し、来てくれたお客さんに身も心も温まってもらえれば」と精を出していた。

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最終更新:7/12(水) 5:37
ニッケイ新聞