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二宮真琴、ダブルス8強「ミックスでの経験活かす」【ウィンブルドン/全英】

7/12(水) 13:47配信

TENNIS.JP

7月10日 ウィンブルドン DAY 07

7日目を終え、男女シングルス8強が決まった。

綿貫裕介・二宮真琴 混合ダブルス出場の秘話【ウィンブルドン/全英】

日本勢では、女子ダブルスで二宮真琴(橋本総業)/ボラコバ(チェコ)組が、グランドスラム初のベスト8入りを決めた。

日本女子がウィンブルドン・ダブルスで8強入りしたのは2013年の青山修子以来4年ぶりの快挙。
次戦は準々決勝で、クズネツォワ(ロシア)/ムラデノビッチ(フランス)と対戦する。

混合ダブルスでは、綿貫裕介/二宮真琴組(共に橋本総業)、穂積絵莉(橋本総業)/ Raja(インド)組、は2回戦で惜敗した。

二宮真琴ダブルス ベスト8の快挙

(ライター/内田暁)

「あっ。これ、ミックスと一緒だ……」

第1セット5-4とリードした第10ゲームでサービスラインに向かう時、二宮真琴の脳裏に、二日前の“悪夢”がよぎった。

それは、ミックスダブルスの2回戦――第4シードのミルザ/ドディグと対戦した二宮/綿貫裕介組は、第1セットでブレークアップし、二宮のサービスゲームを迎えていた。しかしセットポイントがありながらも、二宮のダブルフォルトで好機を逃す。試合後に「悔しい」と何度も何度もこぼした、忘れ難い痛恨のプレーだった。

それから二日後――女子ダブルスの3回戦で二宮とボラコワのペアは、第5シードのフラデツカ/シニアコワ相手に、セットポイントを迎えていた。

一瞬、混合ダブルスでの嫌な記憶に、飲まれそうになる二宮。
だが「ミックスと同じになるのは嫌だ! 今日は思いっきり攻めよう」と自らに言い聞かせ、腕を振り抜くことに集中した。果たしてセンターに打ち込まれた切れ味鋭いサーブは、相手のラケットをかすめてウイナーとなる。

「ミックスの反省をすぐに活かせたのが、今日の一番良かったところ」。

意思の強そうな相好が、ふわりと和らぎ笑みがこぼれた。

混合ダブルスから得た利点は、セットポイントの緊張を切り抜けられただけではない。
男子の高速サーブやストロークを受けたことで、相手のパワープレーや球速にも、十分に反応できるようになる。今年2月の対戦時には「凄く速い」と感じたフラデツカのサーブも、今回は「しっかり見て返す」ことが出来た。いずれのセットも序盤にブレークし、その差を守りきる完勝だ。

子供の頃から憧れた、ウィンブルドンでのベスト8進出。
だが二宮に嬉しさや満足感は、まださほど無いという。
その理由は、「全豪で穂積(絵莉)さんと加藤(未唯)さんがベスト4に入っている。まだ負けているというか、追いつけていないので」。今年1月、メルボルンで躍進する同期二人の姿を見て、「あの二人に出来るなら、わたしも」との決意を募らせた。

だからこそ今大会で二宮が目指すのは、二人に追いつき、追い抜くこと。まずは次も勝利を手にし、肩を並べにいく。

塚越亘/kyoko 協力/内田暁

最終更新:7/12(水) 13:47
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