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瀧内公美、“魔のノート”片手に風俗嬢を熱演!「食事出来ないほど悩んだ」

7/12(水) 12:01配信

dmenu映画

「凄く救われた気がした作品。ありのままでいい、自分そのままでいいと肯定してもらえた。でもその感覚が強過ぎて、自堕落になり過ぎないように、たまにヤバい!ヤバい!と襟を正しています」。女優の瀧内公美をそこまでの境地に至らせたのは、7月15日公開の主演作『彼女の人生は間違いじゃない』。東日本大震災・原発事故後の福島を舞台に、父親と仮設住宅で暮らしながら、週末は東京でデリヘル嬢として働く主人公・みゆきを演じた。

【画像】『彼女の人生は間違いじゃない』の高良健吾と瀧内公美

ティーン向け映画『ストロボ・エッジ』『PとJK』などを手掛ける一方で、男女の性愛を通して人間を描く『ヴァイブレータ』『さよなら歌舞伎町』でも手腕を発揮する廣木隆一監督が、自身のデビュー小説を映画化。又吉直樹の芥川賞受賞小説のドラマ化「火花」や映画『クライマーズ・ハイ』『天地明察』で知られる脚本家・加藤正人が、後戻りも前進もできず、心の奥底にある葛藤を消化できないでいる人々の日常をスケッチするかのように切り出した。

食事も喉を通らず

大きな出来事が積み重なって物語が結末へと突き進むのではなく、キャラクターたちのふとした表情や何気ない言葉や間合いが蓄積し、作品全体のトーンを濃くしていく。明確な答えは用意されていない。現実世界で日々を生きるのと同じように、映画本編が終わりを迎えてもみゆきたちの人生はまだ続いていくかのように。登場人物たちは架空の存在だが、震災、原発事故、仮設住宅、立ち入り禁止区域、復興などの状況は現実問題として存在している。それらを綺麗ごとなく映し出し、表現するために要求されたのは、役を演じるのではなく、役そのものを生きることだった。

撮影期間中は福島に滞在。「自分に戻ることを恐れ」東京パートの撮影では自宅に帰らず、ホテルで寝泊まり。それでも共演の高良健吾が「撮影中の瀧内さんは『ちびまる子ちゃん』で顔に線がかかる“タラ~”状態だった。闇が深い人なのかな?と思ったほど」と振り返るくらい追い詰められた。瀧内も「シーン1からシーン5までワンカットは当たり前。カットを割らずに一連の流れを撮っていくので気持ちや状態が万全でないと成立しない。セリフも少なかったので、どうやって感情を生み出せばいいのか、撮影は毎日悩みの連続だった」と認めるほどだ。

演技を超えたモノを引き出そうとする廣木監督からは「なにを隠そうとしているの?」「なぜ表現から逃げるんだ?」とダメ出しの嵐。体重もみるみる減っていき、食事もなかなか喉を通らなくなった。撮影がない日は「宿泊したホテルに引き籠り過ぎて、目の前にあった会社に勤める人たちの行動をすべて把握し、完璧にマネができるほどに。ホテルの方からも『外でゴハンでも食べてきなよ!痩せていっているよ!』と心配されました」と苦笑い。

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最終更新:7/12(水) 12:01
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