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ジョブズが嫌ったあるMS社員 ー そしてiPhoneは生まれた

7/12(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

iPhoneは、ユニークな視点や繊細な感受性から生まれたに違いない。

そう思うなら、たぶん間違いだ。

【画像】iPadをプレゼンテーションするスティーブ・ジョブズ

アップルの前iOS担当上級副社長スコット・フォーストール(Scott Forstall)によると、iPhoneプロジェクトの発端は、ジョブズのマイクロソフト(MS)嫌いと、あるMS社員との不仲にあった。

「スティーブは、彼を嫌っていた」とフォーストールは20日夜(現地時間)、カリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館で行われた、初代iPhone発売10周年の記念イベントで語った。

「やつらはマヌケだ」

ジョブズが嫌っていたのは、時に友人であり、長年のライバルでもあったビル・ゲイツではない。そのMS社員は、ジョブズ夫人ローレン・パウエル・ジョブズの友人の夫だとフォーストールは述べた。2組は交流範囲が重なっていたため、パーティーやイベントでたびたび顔を合わせた。

「彼とどんな形であれ接触すると、ジョブズはひどく不機嫌になって帰ってきた」とフォーストール。

ある週末、決定的なことが起きた。彼が、MSのTablet PCは「コンピューティングの課題を解決した」とジョブズに言ったのだ。

現在のタブレットと同様にTablet PCは、Windowsで動作し、ノートPCより小型・軽量でタッチパネルを搭載していた。だがジョブズには気に入らない点があった。だから彼の言葉がジョブズを苛つかせたわけだが、Tablet PCはスタイラスペンでしか操作できなかったのだ。

週明け、出社したジョブズ氏は「汚い言葉」を連発していたとフォーストールは語った。ジョブズはマイクロソフトを打ち負かすために動き出した。タッチパネルを搭載したデバイスの開発に乗り出したのだ。スタイラスペンではなく指で操作できるデバイスだ。

「やつらはマヌケだ。スタイラスペンなんていらない。すぐなくなるし、直感的でない。指なら10本ある!」とジョブズは言ったという。

当初は、プロジェクトの焦点はタブレットに向けられていた。フォーストールは、そのプロジェクトのソフトウェアのリーダーに任命された。

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最終更新:7/12(水) 12:10
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