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節子、それ科学やない...! 進化論がトルコの教科書から外されることに

7/12(水) 21:10配信

ギズモード・ジャパン

科学、世界各地で追いやられてます。

トルコの教育委員会が最近、進化論に関して新しい結論にたどり着いたようです。「真偽に議論の余地があり、意見の別れるもので、学生が学ぶには複雑すぎる」とのこと。そのためダーウィンの自然選択説を学校で教えるのを停止すると決定しました。

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進化論に対する反対が無い日本からすると、「いつの時代の話だ」と突っ込みたくなります。が、人間が猿から進化して今の形になったという進化論と、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などが説く創造説とに齟齬を見出す宗教的権威も多く、実はアメリカを始め未だに世界のいくつかの場所では争われている分野なのです。

教科書から排除される進化論

政治は特定の宗教の影響から独立するべき、とする世俗主義のグループからは、トルコ教育委員会のこの決定に対し猛烈な批判が起きているようです。小学校4年、中学校4年、高校4年の教育制度をとるトルコでは、高校1年生の時に進化論を学ぶことになっています。しかし教育委員会高官であるAlpaslan Durmusが発表したところによると、高校1年の生物学の教科書からは進化論が取り外され、進化論は学生が大学レベルに達するまで教えられないことになったようです。ガーディアンが報道しています。

トルコでは長年、創造説を肯定する主張が多く聴こえており、学校での宗教教育に対する親からの要望も大きくなってきていました。今年初めにはNuman Kurtulmus副首相が進化論は「古びて」おり「十分な証拠に欠く」と発言しています。

進化論がカリキュラムから外されるだけでなく、トルコの非宗教分野における歴史を学ぶのに割かれる時間も短くなるようです。世俗的慣習やしきたりの基盤を築き上げたトルコ共和国の元帥、初代大統領ムスタファ・ケマル・アタトゥルクについても学習する時間が減るとのこと。一方で宗教について学ぶ時間が増え、そして様々なトルコ人・イスラム教徒科学者たちの功績についても強調されることになるようです。全体的には「ヨーロッパ的な」アプローチから遠ざかる方向性が明確になっています。

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