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五感で味わい 見学も ウイスキー蒸留所 改修が完了/富山

7/12(水) 22:48配信

チューリップテレビ

 砺波市の若鶴酒造が所有する北陸唯一のウイスキー蒸留所・『三郎丸蒸留所』が、改修を終えて12日、関係者に披露されました。

 生まれ変わった施設のコンセプトは、ウイスキーを五感で味わい、見学できる蒸留所です。

 昭和の初期に建てられた若鶴酒造の『三郎丸蒸留所』。
 去年12月から1億円をかけて改修していましたが、このほど、完成しました。

 「建物の中に入るとまず感じるのがウイスキーの香りです。さらに中に入りますと65年以上前につくられた木の造りがそのまま残っていて、昔ながらの温かさを感じますね」(川合記者)

 ウイスキーの蒸留所は、全国に17か所ありますが、北陸には砺波市のこの施設しかありません。
 延べ床面積はおよそ1000平方メートル。
 文化的価値が高いことから今回の改修でも、建物のおよそ9割は建設当初のままとしました。
 今回の改修のポイントの一つが大麦の粉砕機の導入です。
 ウイスキーの原料となる大麦を挽いたばかりの状態で使うためです。
 導入によって、酵素力が強くて香りがよい麦芽から糖化させることが可能となり、深みのあるウイスキーが生み出されます。
 また、蒸留器は、まろやかさを出すためこれまでのステンレス製から銅製へと変更。
 一部に高岡銅器職人の技術が用いられています。
 この蒸留所では、一升瓶に置きかえると年間およそ1万本のウイスキーが生産できるということですが、販売できるようになるまでは最低3年の製造期間が必要です。
 ただ、ウイスキーの製造過程を見学できるスペースも設けられていて、産業観光の拠点としても期待されています。

 「いま蒸留をやっているので非常に熱いですけど、そんな部分も含めて熱と酵母が発酵する香りや泡の弾けるような音。それからモルトの香り五感で感じてもらえばと思います」
 「すごい地元に愛される場所にしたいですし、また多くの方が富山県という場所に来ていただいて、富山の魅力を知ってもらえるきっかけになればいい」(若鶴酒造5代目・稲垣貴彦さん)

 ウイスキーを作り始めて65年が経つ若鶴酒造。

 富山だけでなく世界に愛されるウイスキー造りを実現しようと、新たな挑戦を始めます。

チューリップテレビ