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ザウバー、ホンダとの来季契約を解除との情報。複数の情報筋が証言

7/12(水) 18:17配信

motorsport.com 日本版

 複数の情報筋によれば、来季のホンダとザウバーのパワーユニット供給契約が解除されたという。

【写真】アゼルバイジャンGPを前に急遽ザウバーを離脱したモニシャ・カルテンボーン

 火曜日、ドイツのメディアは、モニシャ・カルテンボーンがチーム代表の座を辞したのを受け、ホンダがザウバーとの来季のパワーユニット供給契約を解除したと報じた。

 しかし、ある情報筋によれば、実際にはドイツでの報道とは状況が少し異なっているという。その人物曰く、今年初めに発表されたザウバーとホンダの契約は正式には完了せず、有効化されなかったというのだ。

 そのため、ザウバーの所有者は、ホンダとの契約を行使せず、別のパワーユニットを探し始めているという。

 この情報についてホンダの広報担当者は、次のように語った。

「これは純粋に、メディアの推測にすぎず、我々は推測に対してはコメントしません。ホンダとザウバーの関係は変わっていません」

カルテンボーン離脱は”ホンダとの契約”が原因?

 ホンダとの契約は、アゼルバイジャンGPの直前にチームを離脱した、カルテンボーンによって行われた。この離脱について、ザウバーのオーナーであるロングボウ・ファイナンスのパスカル・ピッチ会長は、「将来の見通しが異なるため、お互いの同意を得て決まったこと」と語っていた。

 一説には、カルテンボーン離脱の原因のひとつが、ホンダとの契約にあったという。ロングボウ・ファイナンスは、来季もチームが不振に陥ることを避けたいと考えており、戦闘力の高いパワーユニットを入手することを目指していたというのだ。

 カルテンボーンは今シーズン、1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使うことを選択した。このパワーユニットは開発が行われないものであり、チームのパフォーマンスは、当然のことながら浮上の兆しを見せられていない。

 ピッチ会長のこの件に関するコメントは、入手できなかった。

ザウバーの2018年の選択肢

 ザウバーは今後、どんな道程をたどることになるのか、それはまだ明確にはなっていない。ホンダとの契約破棄が事実であれば、フェラーリとの契約を延長するというのが、最も賢明な選択肢であると見られる。

 マクラーレンとホンダが、今季限りで決別するとの噂も、依然根強い。これも本当だった場合、マクラーレンはメルセデスのパワーユニットを入手する可能性が高いと考えられるが、フェラーリのパワーユニットを搭載する可能性もあると言われる。もしマクラーレンがフェラーリのパワーユニットを使うなら、ザウバーはメルセデスのパワーユニットを入手できる可能性も出てくる。事実、現在のザウバーには、メルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインが在籍しているのだ。

 ルノーのシリル・アビデブールも最近、2018年には供給先を増やすことができると語った。しかし、カルテンボーンの後任として、元ルノーのチーム代表であるフレデリック・バスールがザウバーに加入することが決まった。この人事は、ルノーと契約を締結する際の障壁となることだろう。

 ザウバーとの契約解消が実際に起きた場合、ホンダの今後の契約にどのような影響を及ぼすのかは、まだ不透明である。

Adam Cooper