ここから本文です

<九州豪雨>避難生活やボランティアの注意点 間仕切りやベッドで負担軽減を

7/12(水) 11:29配信

西日本新聞

杉本めぐみ九大助教に聞く

 避難生活の長期化が懸念される九州豪雨。福岡県朝倉市で四つの避難所を視察した九州大持続可能な社会のための決断科学センターの杉本めぐみ助教(防災教育)に、避難生活やボランティアの注意点を聞いた。

⇒【被災地ボランティア10か条】ゴミやがれきも「思い出の品」

【避難住民】

 まずは暑さ対策。熱中症にならないよう、こまめに水分補給を。衛生面を考えるとペットボトルは飲みきった方がいい。食べ物も同様に管理し、栄養管理も含めて自分を守ってほしい。

 トイレでの手洗いや汚染された物を触らない点にも注意を。アルコール入りウエットティッシュの活用を勧めたい。口腔(こうくう)衛生も気を配り、歯磨きを忘れずに。

【避難所】

 朝倉地域生涯学習センターなど、ほぼ1人1畳のスペースが確保され、風呂の設営や温泉の開放も早くて良かった。自助共助の力が働いていると感じた。

 間仕切りがあると疲れが取れやすい。段ボールベッド(8千円)は冷たい床で体が冷えるのを防ぐ。足音による不眠、アレルギー防止にも役立つ。高さ30センチでも寝起きは楽になる。海外では常識の簡易ベッド(8千円程度)も検討を。

 避難所運営を熟知した人がいない印象を受けた。災害弱者への目配り、ニーズの把握が必要。小さな子がいる家庭がまとまって過ごせるエリア、炊き出しの温かい食事も欲しい。経験豊富なNPOなどが入ると変わってくるかもしれない。

【ボランティア】

 多くの人手が必要な段階に入っている。住民は土砂を除き、家具を洗ってという作業が延々続く。畳などを除けば再利用できる物は多い。思い出の品もある。昨夏、豪雨災害に見舞われた岩手県岩泉町では川で洗う光景が見られた。

 厚めのゴム手袋、靴下、安全靴を着け、流出物を除く際にはくぎに注意するなど危険防止に努めたい。マスク、傷の保護テープも必需品。被災者に寄り添う気持ちも忘れないでいたい。

 思った以上のストレスや疲れから、ボランティア自身が二次的に災害に遭った状態になることがある。互いに周囲に経験を伝えるなど、心身のケアをしながら参加してほしい。

西日本新聞社

最終更新:7/12(水) 11:29
西日本新聞