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ミツバチ25万匹ほぼ全滅 福岡県朝倉市の養蜂場で被害 九州豪雨

7/12(水) 17:45配信

西日本新聞

 福岡県朝倉市で100年以上にわたって蜂蜜を生産する同市菱野の「藤井養蜂場」は、敷地内にいたミツバチ約25万匹がほぼ全滅した。瓶詰め工場や直売所にも泥水が押し寄せ、出荷が止まった。豊かな筑後川に育まれた花々から取れる蜂蜜は朝倉の特産。夏休みには多くの小学生がハチの生態を観察しに来る自由研究の場でもある。同社の藤井敬三専務(70)は「一刻も早く復旧したい」と話した。

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 藤井養蜂場は1909年創業。同市の観光名所で国史跡の「三連水車」近くにある。5日の豪雨では約1万平方メートルの敷地に泥水が押し寄せ、瓶詰めを終えた蜂蜜2、3千本が水に漬かり、ハチの巣箱が流された。観光客が見学できる果実の花粉交配用の巣箱もすべて被災し、中にいたミツバチが泥をかぶったり、巣箱に帰れなくなったりして死んだという。

 同社は戦前から、全国各地の花の開花に合わせて、ミツバチを移動させて蜜を集める「移動養蜂」を行っている。今の季節は北海道で、蜂蜜の確保には問題ないという。

 10日には、被害を心配した養蜂場の仕入れ先の関係者など約40人が集まり、敷地にたまった泥を重機や手作業で取り除いた。藤井専務は「家を流された職員もいるが、子どもたちのためにも夏休みまでには何とか間に合わせたい」と復旧を急ぐ。直売所は10日に再開、瓶詰め工場は数日中には復旧し、出荷を再開できる見通しという。

=2017/07/12付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞社

最終更新:7/12(水) 17:45
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