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【特集】祇園祭の始まりの「真相」

7/12(水) 15:27配信

毎日放送

7月に行われる京都の祇園祭。17日の前祭の山鉾巡行にはこの日本伝統の行事を一目見ようと、日本中、世界中から多くの観光客が集まります。ところで、この祇園祭がそもそもなぜ始まったのかご存知でしょうか。MBSの取材班が調べたところ意外な事実が浮かび上がってきました。

祇園祭の起源

日本三大祭りのひとつにもあげられる京都の祇園祭。その歴史は約1200年前の平安時代前期にまで遡るといわれています。歴史書などによりますと平安時代の貞観11年=西暦869年、京の都で疫病が流行した際に、当時の国の数にちなんだ66本の鉾を立てて、八坂神社から現在の二条城の南側にある神泉苑まで神輿を出して穢れを払ったのが始まりといわれています。

「日本の国の数の66本の鉾をつくって、(八坂神社から)神泉苑にやってきて池で(鉾を)清めて帰った。その行列が後に祇園御霊会となり、そして祇園祭となった」(神泉苑 鳥越英徳住職)

祇園祭が始まった時代には全国で疫病、今でいうインフルエンザが猛威を振るい民衆を苦しめていました。祇園祭はそれを厄払いするための神事だとこれまでされてきました。ところが…

「祇園祭の始まりは869年と言われていて、貞観11年になるが、その(年の)5月に『貞観地震』というM9の東北の地震が起きている。地震の状況が(祭りの始まりに)どうしても関係してきているはず」(東京大学史料編纂所・歴史学者 保立道久名誉教授)

歴史学者の保立道久さんは当時、日本全国で頻発していた大地震が祇園祭の始まりに深く関わっていたという説を説きます。

「(祇園祭が始まる)7年前の862年に、京都で有感地震が19回もあった。しかも年末からインフルエンザが猛威を振るい、(今まで)このインフルエンザ、疫病のほうに注目しているわけで…」(東京大学史料編纂所・歴史学者保立道久名誉教授)

保立さんはその著書の中(保立道久著「歴史のなかの大地動乱」)で、当時全国で続いていた大地震を収めるために「牛頭天王(ごずてんのう)」と呼ばれる地震の神様を八坂神社に移したことが祭りの始まりだと指摘します。

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最終更新:8/2(水) 16:25
毎日放送