ここから本文です

首都圏で活躍 すご腕マジシャンは青森出身

7/12(水) 15:10配信

Web東奥

 空の缶がいつの間にかジュースで満杯になっていたり、消えたコインが突然コップの中に落ちてきたり…。すご腕のマジックをテレビ番組で披露し、お茶の間を沸かせている青森県人のマジシャンがいる。如月(きさらぎ)琉(りゅう)さん(36)=本名非公表、大鰐町出身=だ。弘前高校から早稲田大学政経学部に進学し、中退してマジシャンになるという異色の経歴の持ち主。安定した道を選ばず、あえて「夢」に挑んでいる。青森県出身を前面に押し出し、目指すは「青森が生んだ全国区のマジシャン」だ。
 如月さんの存在を世間に知らしめたのは4月、日本テレビ系のバラエティー番組「メレンゲの気持ち」への出演(県内では5月7日放送)。缶ジュースを使ったマジックで、居並ぶ芸能人を驚かせた。
 小学3年のころ、父に簡単な手品を見せられ、「ドハマリした」という如月さん。弘前市の中三デパートでお小遣いで手品グッズを買い、クラスのお楽しみ会で披露。どかんと受けたことが快感になり、絶対にプロになると決めた。マジック本を教科書に、時には洋書まで買って独学した。
 難関の早大政経学部に入るも、中退。フリーで活動を始め、マジックバーや企業のパーティーへの出演を主な仕事の場としてきた。
 転機になったのは2011年の東日本大震災。イベント等の自粛ムードで、半年分の仕事がキャンセルに。そこで被災者のためになればと、路上でマジックを見せる募金活動にいそしんだ。そのころ、同じ東北出身の漫才コンビ・サンドウィッチマンは復興イベントを手掛け、義援金は億単位に上った。
 「やはり知名度を上げないと。そのためには事務所に入り、テレビに出るようになろう」と決めた。2年ほど前、サンドウィッチマンの所属事務所「グレープカンパニー」のオーディションを受け、事務所初のマジシャン枠で採用された。
 フリー時代はスタイリッシュな路線だったが、今は「せっかくお笑い事務所に入ったので、すごいだけじゃなく、笑って楽しめるようなマジックもやりたい」。青森を前面に打ち出すつもりで、リンゴを小道具に使うネタも用意した。
 緑のジャケットに赤いネクタイという派手な衣装は、サンドウィッチマン富澤たけしさんのアドバイス。「マジシャンというと黒のイメージ。まずは色で覚えてもらえ、と」。森の緑にリンゴの赤と、青森を意識して決めたという。
 「もっと有名になって、青森で凱旋(がいせん)公演するのが夢」という如月さん。「青森の人たちに、テレビの中だけでなく生でマジックを届けるのが楽しみです」と語った。

東奥日報社

最終更新:7/12(水) 15:10
Web東奥