ここから本文です

イエレン議長が証言へ、低失業率下のインフレ抑制で想定される質問

7/12(水) 15:35配信

Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は12日に下院金融委員会、13日には上院銀行委員会で半期に一度の証言を行う。12日午前8時半(日本時間同日午後9時半)に議長の証言テキストが公表され、いずれの公聴会も午前10時にスタートする。

議員から想定される主な質問を次に挙げてみた。

Q:やや過熱気味の労働市場を容認することが賃金やインフレの押し上げに寄与するか、それともそれは物価圧力の急激な高まりや新たな資産バブルを生じさせるリスクとなるか。

6月13、14両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、失業率を「一定」の期間、長期的に正常とされる水準を下回ったままとすることにメリットがあると幾人かの当局者が考えていることが示された。FOMC参加者は先月公表した最新の経済予測の中央値で、このような長期的な水準を推計4.6%としていた。

他の幾人かの当局者はこれに対し、失業率の「大幅かつ持続的」なアンダーシュートに伴う潜在的なリスクに懸念を表明。米失業率は今年これまで平均4.5%で推移しているが、賃金の上振れはあまりなく、インフレ率は過去5年間の大半を通じ当局の目標である2%を下回っている。

実際、このところのインフレ指標では予想外の弱さが示されている。こうしたリスクを巡りイエレン議長の見解を聞き出すことができれば、FOMCの重心がどこにあるのかを明らかにし、引き締め策の維持についての切迫感を浮かび上がらせるのに役立つだろう。

Q:バランスシート縮小開始はいつになりそうか。

米金融当局者は先月、連邦準備制度のバランスシート縮小に向けた詳細な計画を公表したが、開始時期は示していない。金融当局が利上げと同時に縮小に着手したいと望む公算は小さいというのがFRBウオッチャーの見方だ。このため、縮小開始の時期に関する手掛かりが得られれば、次の利上げがいつになりそうか市場が予想するのに手助けとなるだろう。フェデラルファンド(FF)金利先物市場の相場動向を踏まえると、バランスシート縮小開始は9月で、次回の利上げは12月にずれ込むと投資家は予想しているもようだ。

1/2ページ

最終更新:7/12(水) 15:35
Bloomberg