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農業先端技術、沼津から 県研究拠点8月3日開所

7/13(木) 7:52配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡県は旧東海大開発工学部跡地(沼津市西野)に設置する農業を中心とした先端技術の研究拠点「AOI-PARC(アオイ・パーク)」の開所を8月3日に決め、稼働へ向けた準備を進めている。オープン1カ月前の今月3日には県農林技術研究所、研究成果の事業化支援を行う新組織アグリオープンイノベーション機構(藤井明代表理事)が施設内で業務を開始した。

 地上5階地下1階建ての旧校舎のうち1、2階部分を使用し、1階に次世代栽培研究ゾーンを設ける。温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを部屋ごとに固定して植物の生育状況を検証する「栽培ユニット」を4カ所用意。県農林技術研究所の担当者によると、部屋ごとに水耕栽培、培地栽培の棚を順次設置するという。

 同じゾーンに設置する同施設オリジナルの「パラメーターフル制御式栽培装置」は、植物に照射する光の量や質、温度、風速など30万通りの環境条件の設定が可能。全10基を整える予定で、今月中旬以降に本格搬入する。

 同施設を活用して12企業が研究開発を行う。県と連携協定を締結した慶応大や理化学研究所は8月以降に入居する。県は14日、オフィスタイプの貸し出し研究室に入る企業を発表する方針。16年5月に設立され、沼津商工会議所に事務局を置くアグロメディカルフーズ研究機構(吉川敏一代表理事)もAOIパークに拠点を移す。

 県農業戦略課の担当者は同施設について、「全国的にも例がない試み。農業を成長産業にするために、科学的な知見を幅広く集め、加工や販売、流通の革新も目指す」と期待を込めた。

静岡新聞社