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ブッキング・ドットコムがセレクトした京都で話題の宿泊施設に泊まる!(その2)

7/13(木) 0:00配信

Impress Watch

 宿泊施設予約サイト「ブッキング・ドットコム」主催のプレスツアー2日目は、京都で特に外国人観光客に人気の高いホテルを、ドミトリーから高級ホテルまで4軒視察。どの施設も、外国人観光客だけではなく日本人観光客にも十分魅力的で、「観光地の新しい楽しみ方」を提供してくれる宿が揃っていた。

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■京都駅から徒歩3分! デザイン性の高い共有スペースを持つ「ピースホステル京都」

 JR京都駅から徒歩3分という好立地にある「ピースホステル京都」。2013年4月にオープンした地上4階建ての建物で、ドミトリーと個室を合わせて50室あり、宿泊定員は125人。トイレ、バスは共同。客室のタイプは4~18人部屋のドミトリーが3割で、シングル、ツイン、ダブル、ファミリーの個室が7割。ベッド単価は2500円~3400円とのこと。

 オーナーのティーエーティー 代表取締役社長 田畑伸幸氏は、小学生まで京都で、その後台湾やロンドンなどで過ごした経験を持つ。世界を見て回るなかで「京都はやっぱり特別な場所だ」という実感があり、世界中から来る観光客に快適なホステルを提供したいと、不動産関係の仕事から転職してイチから始めた事業だという。

 1階の共有部はインテリアにこだわりのあるカフェのような雰囲気だ。自由に使えるPCやライブラリが揃うラウンジ、無料の朝食が食べられるカフェやキッチン、清潔でゆったりしたシャワールームやバスルーム、独立したパウダールームなどが揃っている。共有スペースでは週1~2回、ゲスト同士の交流を目的に「たこ焼きパーティー」が行なわれているそうだ。館内はWi-Fiが利用でき、1日500円のレンタサイクルも用意されている。

 デザイン性が高くセンスのよい共用施設に対して、ベッドまわりは清潔感を重視したシンプルな作り。ドミトリーの2段ベッドは簡易なものではなく3方が壁で、上下の影響も受けない作りだ。ベッドマットもセミダブルサイズで広い。「シティホテルとゲストハウスの間を狙ったポジショニング」とのことで、ゲストハウスのアットホームさとシティホテルの快適さを両立させている。

 ピースホステル京都は海外OTA(Online Travel Agent)を中心に登録され、国内OTAや場貸しサイトには登録していないというこだわりで、インバウンド率は90%。客室稼働率は98.2%を誇る。ブッキング・ドットコムのクチコミスコアも9.3と非常に高く、コメント数は5000件を超える。京都市内には系列の「ピースホステル三条」も2015年にオープンしており、どちらも海外OTAで人気ランキング上位の常連だ。

 京都駅から徒歩3分という便利な場所にあるオシャレで快適なドミトリーは、日本人観光客やビジネス利用者の目線から見ても非常に魅力的だった。

ピースホステル京都

宿泊料:ドミトリー1名2400円~、個室シングル4000円~
所在地:京都府京都市南区東九条東山王町21-1
最寄り駅:JR京都駅 徒歩3分
TEL:075-693-7077
Webサイト:ピースホステル京都

■京町家で和の伝統文化を体験できる5部屋だけの高級旅館「茶の宿 七十七 二条邸」

 地下鉄東西線 二条城前駅から徒歩6分の位置にある旅館「茶の宿 七十七(なずな)二条邸」。築77年の京町家をリフォームしたことから名付けられた一軒家で、2016年2月にオープン。純和風の庭を囲んだゆったりした5部屋だけの構成で、部屋も和室と寝室、洗面所、トイレ、露天風呂を備え、45m2から90m2までの広さがある。1泊朝食付き1人2万5000円から。

 リフォームの際に「お茶」をテーマにしたとのことで、茶室を備えるほか、スタッフが部屋で茶をたててくれるという。部屋の名前も「玉露」「玄米茶」「抹茶」など茶の名前が付けられ、部屋の香りには茶香炉が、露天風呂はお茶風呂が用意される。

 館内は伝統的な木造建築で、からくり屋敷のような面白さがある。美術品や古道具などが置かれ、和室に座って見える景色がまるで映画の一場面のようだ。「新しく作った和風の部屋」ではなく本物の説得力がある魅力的な光景だった。一方で、寝室には快適なシモンズ製のマットレスが導入されている部屋があるなど、ゲストに合わせた柔軟性も感じる。

 スタッフは全員英語が話せ、インバウンド率は7割。代表のYumegurashi 代表取締役 大門(おおかど)真悟氏は現在28歳と若いが、すでに富裕層向けのインバウンド向け旅行事業を立ち上げた経験があり、この宿にもそれが活かされているという。「日本人の感覚でよかれと思って提供したものでも、まったく喜んでもらえないこともあった。相手に喜んでもらえるサービスでないと意味がない。この宿では、分かりやすく、おしつけがましくないサービスで、会話を楽しむことを第一にして、リピーターになってもらうことを目指している」とのこと。高級旅館ではできない、おばあちゃんがするおせっかいのようなイメージだという。

 朝食は庭に面した共有部で、いろりを囲んだ炭火焼き料理が提供される。伝統的な“京都らしい”朝食からは外れるが、経験上、富裕層が一番満足度が高いと感想を言うのがいつもいろり料理だったことから決断したという。この場所は夜はバーとしても利用できる。

 クチコミスコアは9.5と非常に高い。茶の宿 七十七 二条邸の成功を受けて、2017年2月に「和紙の宿 七十七 姉小路邸」、2017年5月に「和紙の宿 七十七 東山邸」もオープンしている。隠れ家のような高級旅館の雰囲気に、親しみやすいサービスを組み合わせた、宿泊を「体験」する宿。海外から京都観光に来る知人に「よい場所がないか」と聞かれたら迷わず勧められる宿を知った、という印象だ。

茶の宿 七十七 二条邸

宿泊料:2万5000円~(1名1泊朝食付き)
所在地:京都市中京区薬屋町580
最寄り駅:市営地下鉄東西線 二条城前駅 徒歩6分
TEL:075-253-6877
Webサイト:茶の宿 七十七 二条邸

■渡月橋近くに広がるハイクオリティな別世界「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」

「翠嵐(すいらん) ラグジュアリーコレクションホテル 京都」は、京都でもトップクラスの人気観光地、嵐山の渡月橋すぐそばに位置する最高級ランクのホテル。世界中から観光客が押し寄せるにぎやかな渡月橋から歩いてすぐの所にあるにも関わらず、別世界のような静けさが広がっている。

 マリオット・インターナショナルの最高級カテゴリーホテルブランド「The Luxury Collection」の1つとして2015年3月にオープンしたホテルで、1630坪の広大な敷地に39室の客室、貸し切り温泉露天風呂、宴会場、レストラン、カフェなどを併設。1室8万円の部屋が20室と最も多く、ついで1室9万5000円の部屋が12室。ゲストは富裕層が中心とのこと。嵐山の各駅までの人力車による無料送迎サービスや、JR京都駅からのタクシーによる無料送迎も行なう。

 室内は平均44m2のゆとりある広さに、モダンなデザインの寝室やリビングで構成されている。部屋数が最も多い「月の音」では、月をイメージした照明と、その月の光が保津川の水面に映るイメージでデザインされたカーペットが敷かれた美しい部屋。大きな窓からは四季で移り変わる嵐山の風景が見える。

 フローリングと畳敷きのリビングを持つ「柚葉(ゆずのは)」には和風の庭があり、ヒノキの露天風呂も備える。ほかにも、畳敷きの和室だけで構成された旅館風の部屋や、保津川や渡月橋を直接望める部屋もあるとのこと。

 ここは以前、老舗旅館の「嵐亭(らんてい)」があった場所で、入り口の門や、「延命閣」と呼ばれた歴史的建造物、見事な日本庭園など修復して活用されているものもある。高い評価を得ていた嵐山温泉も宿泊者限定の有料貸し切り温泉露天風呂(1回1組45分、3500円)として活かされている。

 なかでもレストラン「京 翠嵐」として生まれ変わった延命閣は、川崎重工業の創始者、川崎正蔵が建てた別荘を修復・復元したもので、見事な日本庭園を望みながら会席料理をベースにした料理がいただける。

 入り口近くに位置するカフェ「茶寮 八翠(はっすい)」も、築100年を超える「旧八賞軒」を活用したもの。保津川沿いに建てられ、左に渡月橋を望むすばらしいロケーション。季節のよい時期にテラス席で過ごすひとときは最高だろう。宿泊者以外でも利用できるので、覚えておくと便利。

 富裕層はクチコミをあまり投稿しないので数は少ないが、クチコミスコアは8.8と好評価。唯一無二のシチュエーションと温泉のよさを評価する声が多い。ホテルを出なくても、敷地内自体がとっておきの体験になる特別なホテルという印象だ。

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都

宿泊料:1室7万円~
所在地:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
最寄り駅:嵐山本線 嵐山駅 徒歩約6分
TEL:075-872-0101
Webサイト:翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都

■究極に便利な立地、本を読みながら寝落ちできる「BOOK AND BED TOKYO 京都店」

 2015年に池袋にオープンした際に大きな話題になった「BOOK AND BED TOKYO」の京都店。「泊まれる本屋」というコンセプトはそのままに、地ビールが飲める「BOOK AND BED AND BEER」と名付けられたバースペースも備えている。

 BOOK AND BED TOKYO 京都店は祇園四条駅から徒歩1分という繁華街まっただなかの便利な場所にある。やや怪しい雰囲気のビルだが、エレベータで9階に上がると、大きなドアが現われる。ここがBOOK AND BED TOKYO 京都店だと知っていないと、なかなかノックする勇気は出ないかもしれない。セキュリティという意味では安心だ。

 ドアを開けて入るとすぐに地ビールが並ぶバースペースが広がり、その先にクローク、そして本棚が広がるスペースに出る。壁沿いや中央に作り付けられた本棚にベッドスペースが設けられている独自の作り。トイレ、シャワー、洗面スペース、本がゆったり読めるロビースペースなど、ゲストハウスとしての共用施設ももちろん完備している。

 ベッドは20床で、うち18床の「BOOK SHELF STANDARD」は幅110×220cmと、セミダブルよりやや小さめという程度。まさに押し入れの中に入ったような感覚だ。Wi-Fiは無料。ベッドスペースにはライトやコンセントを備えている。

 1名1泊4300円~4800円で、13時~17時のデイタイムは1時間500円(税別)で時間利用も可能だ(デイタイム時の個室・シャワー使用は不可)。

 いつもなら怒られそうな「本を読みながらの寝落ち」を誰にも止められない、本好きのためのパラダイスだ。5000冊が収納できる本棚は、京都を意識したラインアップ。写真集などのカルチャー系からガイドブックなどの情報系のほか、マンガや洋書までバラエティに富んでいる。

 クチコミスコアは8.4。とてもインスタ映えする空間で、ビルが川沿いの9階という立地もあって大きな窓からは驚くほど見晴らしがよい。店長のアトリエブックアンドベッド 山元咲奈氏によると、ここを知ったきっかけは誰かのブログやインスタだという人が多く、利用者は20代~30代がメインだそう。外国人観光客は3割ほどで、意外にも関西圏から3割、それ以外の日本各地から3割程度が利用するという比率だという。ゲストとスタッフの距離感が近く、仕事終わりにみんなで一緒に食事に行ったり、知人になることもあるそうだ。個人的にも、20代で知っていたらリピーターになっていたに違いない。一人旅に覚えておきたい個性派のゲストハウスだ。

BOOK AND BED TOKYO 京都店

宿泊料:1名1泊4300円~、デイタイム(13時~17時)1時間500円(税別)
所在地:京都市東山区中之町西入ル200 カモガワビル9階
最寄り駅:京阪本線 祇園四条駅 徒歩1分
Webサイト:BOOK AND BED TOKYO 京都店

 ブッキング・ドットコムがセレクトした京都で注目されるさまざまな宿泊施設4軒を見たが、若いオーナーのアイデアや思いきりのよさ、歴史をインバウンドビジネスのチャンスに活かす京都の実力を見て取れて、非常に考えさせられた。こんなに面白い場所を、外国人観光客の方が知っているとは国内旅行者としては悔しい限りだ。ブッキング・ドットコムに登録すると、検索した結果からお勧めの宿やセール情報が定期的に届くようになる。この情報からまったく知らなかったよさそうな宿を発見することもあって面白い。ブッキング・ドットコムを国内旅行にも使うという方法を覚えておきたい。

トラベル Watch,赤池淳子

最終更新:7/13(木) 0:00
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