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「待機児童ゼロ」でも実態は… カウントされない理由とは? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

7/14(金) 7:00配信

withnews

 「待機児童ゼロ」と発表していても実態は……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

【漫画】「かくれ待機児童」はこちら。〝30秒で泣ける〟と話題になった「男ってやつは」も掲載

漫画の内容は

 A:川崎市って待機児童ゼロなんだって? すごいねー!!!

 B:えっ? ウチの子 待機してるんだけど……

 A:え? 何で? 調べてみよう (1)自治体が補助する認可外施設を利用した (2)特定の施設のみを希望した (3)求職活動を休止した、と判断されると待機児童に含めない場合があるんだって 去年は全国でこの隠れ待機児童、約6万人もいたみたい……

 B:なんか見放された気分……

元のニュースはこちら

 保育園に申し込んで落ちたのに、住んでいる自治体が「待機児童ゼロ」と発表しました。どうしてなのでしょう? その背景には、待機児童の対象に含まれない「隠れ待機児童」と呼ばれる子どもたちがいるのです。

 朝日新聞は主な自治体を対象に、今年4月時点の隠れ待機児童の数を集計しました。

 最も多かったのは横浜市の3257人、次いで川崎市の2891人でした。

 ところが、待機児童数は横浜市が2人、川崎市は「ゼロ」と発表しています。さいたま市も隠れ待機児童数が1434人いるのに、待機児童数は0です。

 待機児童は「認可保育園に入れなかった子ども」とのことですが、実は様々なケースの子どもたちが差し引かれています。

 厚生労働省の定義では、(1)自治体が補助する認可外施設を利用した(2)特定の施設のみを希望した(3)求職活動を休止した、などと自治体が判断した場合には、待機児童に含めなくていいことになっています。

 このカウントされない子どもたちが「隠れ待機児童」で、昨年4月時点で全国で6万7354人いました。一方、自治体が発表した待機児童の合計は2万3553人でした。

 川崎市には今年4月時点で認可保育園に入れなかった子どもが2891人いましたが、(1)にあてはまる子どもが1628人、(2)にあてはまる子どもが752人、(3)にあてはまる子どもが180人いました。ほかに「保護者が育休中」という子どもが331人いましたが、待機児童数としては「0」になったのです。

 「実態を反映していない」という保護者の批判を受けて、厚労省は今年3月に待機児童の定義を見直しました。

 保護者に復職の意思があることが確かめられたという条件つきで、「保護者が育休中」のケースのみ、来年度からは待機児童に含めることになりました。ただ、(1)(2)(3)のケースは待機児童に含まれないままです。

漫画作者・吉谷光平

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

最終更新:7/14(金) 7:00
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