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<都LED交換事業>障害者の代理、不可「本人確認できぬ」

7/13(木) 7:00配信

毎日新聞

 省エネのため、家庭にある白熱電球を電器店に持参するとLED電球に無償交換する東京都の事業で、障害や高齢で自分では電器店に出向けない人が対象から外されていることが分かった。都の担当者は「本人確認を厳格にし、自分で電球を交換するなどの『省エネ行動』が取れる方を優先している」と理由を説明しているが、障害のある男性の家族は「差別を受けたようで悲しい」と話している。

 「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」で10日に始まった。18億円の予算を計上し、指定された電器店に白熱電球2個を持参すると、1人1回までLED電球1個と交換できる。元環境相の小池百合子知事肝いりの政策で、PR動画では知事が世界的なヒット曲「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の替え歌に合わせ、ピコ太郎さんと踊っている。

 東京都武蔵野市の女性(56)は7月初旬、手足が不自由で車椅子生活を送る夫(61)の代わりに電球を交換しようと都のコールセンターに問い合わせた。担当者が「交換は本人に限る。障害者手帳を持参しても、代理人では本人確認ができない」と答えたため、夫の分の交換を諦めた。

 都地域エネルギー課によると、同様の問い合わせは数件寄せられている。同課の担当者は「寝たきりの人などには残念な結果となってしまっているが、省エネ行動が取れる人へのご褒美の意味合いがある」と説明する。

 一方、女性は「最近は(オークションサイトなどでの)転売が社会問題になっており、本人確認が厳格なのは理解できるが、東京も高齢化が進み、2020年にパラリンピックもある。高齢者や障害者にもっと優しい街であってもいい」と話している。【芳賀竜也】

最終更新:7/13(木) 17:30
毎日新聞