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H32年度実施、新センター入試の略称は「共通テスト」 実施方針策定

7/13(木) 17:28配信

リセマム

 文部科学省は7月13日、高大接続改革の実施方針等の策定について発表した。高大接続改革の一環として実施する「大学入学者共通テスト」の実施開始年度、出題教科・科目、英語4技能評価の扱いなどについてまとめている。

出題教科・科目等ほか英語民間試験とCEFR(ヨーロッパ共通参照枠の評価対照表など(図表)

 現行の大学入試センター試験に代わる新しい共通試験については、これまで「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」として実施方針の検討を重ねてきたが、7月13日の実施方針等の策定により、今後の正式名称は「大学入学共通テスト」として決定。「センター試験」に代わる略称は「共通テスト」と定められた。実施主体は現行のセンター試験と同じ大学入試センターで、問題の作成、採点、そのほかを一括で処理する。

大学入学共通テスト(共通テスト) プレテストを含む実施スケジュール
 共通テストの実施開始年度は、平成33年度(2021年度)入学者を選抜する平成32年度(2020年度)。おもな対象は平成29年(2017年)現在、中学3年生の生徒たち。次期学習指導要領に基づくテストとして実施する平成36年度以降の方針については、平成33年度を目処に策定、公表する。

 共通テストの実施期日は1月中旬の2日間。マークシート式問題と国語、数学の記述式問題は同一日程で行う。実施は当該教科の試験時間内。今後実施する記述式問題のプレテストなどの実施を踏まえ、成績提供時期は現行の1月末から2月初旬ごろより遅らせる方向で検討中。具体的には、平成29年度入試の場合は私立大学が1月31日から、国公立大学が2月2日だったところ、採点期間を確保する必要から約1週間程度遅らせる。

大学入学共通テスト(共通テスト) 出題教科・科目等の一部 (全2枚は画像ページで閲覧できる)
 出題教科と科目については「国語」「数学I」「数学I・数学A」でマークシート式問題に加え記述式問題を出題。平成36年度以降は地理歴史・公民分野や理科分野などでも記述式問題を導入する方向で進めている。

外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通参照枠(CEFR)について
 「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を適切に評価するため、一定の評価が定着している資格・検定資格を活用するよう進められてきた英語の民間外部検定試験利用についても実施方針が定められた。具体的には、英語の4技能評価については大学入試センターが認定した「認定試験」の結果およびCEFR(ヨーロッパ共通参照枠)の段階別成績表示を、要請のあった大学に提出すること。なお、受験者の負担に鑑み、認定試験を利用する場合、大学はできるだけ多くの種類の認定試験を対象とするよう求められている。提出できる認定試験の成績は、高校3年の4月~12月の間の2回まで。

 なお、高大接続システム改革会議「最終報告」および関係者らによる審議内容を踏まえ、平成33年度大学入学者選抜要項では、「AO入試」は「総合型選抜」、「推薦入試」は「学校推薦型選抜」、「一般入試」は「一般選抜」とし、各々の入学者選抜としての特性をより明確にするよう求められている。また、総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)は、いずれも大学入学共通テストのうち少なくともいずれかひとつ、もしくは各大学が実施するテストや小論文、実技、資格・検定試験の成績などによる評価方法の活用が必須化された。

各試験団体のデータによるCEFRとの対照表
 「高大接続改革の実施方針等の策定について(平成29年7月13日)」は文部科学省Webサイトで公開中。PDFファイルを閲覧できる。なお、プレテストは平成29年度から順次、高校生5~10万人を対象に実施する。

《リセマム 佐藤亜希》

最終更新:7/13(木) 20:27
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