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相次ぐ公共交通休止… コミュニティー交通が地域の足

7/13(木) 16:30配信

神戸新聞NEXT

 不採算などを理由に、地域の公共交通が路線休止や減便になるケースは都市部も含め相次いでいる。地域の足を守るため、自治体や住民らは知恵を絞る。

 明石市では2004年から、市の補助で民間事業者がコミュニティーバス「たこバス」を運行。利用実態を細かく分析してルートを見直し、休日は大人1人につき子ども2人まで無料にするなど工夫している。スマートフォンなどでバスの位置をリアルタイムで確認できるシステムも導入。ここ数年、年間利用者は100万人を超えている。

 経費を補う取り組みも。加古川市は15年から、コミュニティー交通「かこバス」「かこタクシー」の停留所名に、企業名などを冠して広告料を徴収する「ネーミングライツ(命名権)」制度を導入している。

 豊岡市の出石町、但東町内の計4地区では、市バス廃止などをきっかけに、住民らがハンドルを握り、有料で運送する「チクタク」を10年から運行する。各地区が、同市から無償で借りた車を1台ずつ配備。週3日運行し、通院や買い物に出る住民が予約して使う。これまでに延べ約1万8千人が利用した。

 経路や乗り場は、住民らでつくる運営協議会が需要に応じて随時改善。各戸の玄関前で乗降できることもある。「ずっと便利になった」と、同市出石町小野地区の同協議会代表、加藤幸洋さん(67)。一方で、高齢化が進む地区では、ドライバーの確保が課題となっている。

 「安定した運行が続けられるよう、地域で知恵を出し合いたい」と加藤さんは意気込んだ。

最終更新:7/13(木) 19:55
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